THE EPOCH TIMES

薄煕来・法輪功迫害訴訟案 中国弁護士組織、カナダでの司法関与望む 原告側異議

2010年06月20日 06時41分
 【大紀元日本6月20日】カナダ・オンタリオ州の高等裁判所は14日、中国の「中華全国弁護士総会」が、カナダで告訴された中国最高指導部の高官・薄煕来氏の訴訟に関与できるかどうかを審議した。

 2007年5月末、カナダ訪問中の当時の中国商業部長・薄煕来氏が、法輪功弾圧の陣頭指揮を取ったとして、カナダの法輪功愛好者に「拷問の罪」で告訴された。当時、薄煕来氏は訴状の受取を拒否し、中国に帰国した。後に、中国の「中華全国弁護士総会」が同訴訟の関与者として法廷審理に参加すると、カナダの裁判所に申請した。

 原告の法輪功愛好者の代理弁護士は、同弁護士組織は中国司法部の直轄で、中国政府の法輪功弾圧に加担しているため、同訴訟の審理における関与者として相応しくない、との主旨を陳述した。

 「中華全国弁護士総会」の代理人は法廷で、訴訟審理の関与を望む主旨について、被告が出廷しないこの案件に、法廷に異なる声を届けるためと陳述した。

 カナダの人権派弁護士で、原告側の代理弁護人マタス氏は法廷で、中国政府による法輪功弾圧の実態を説明、「中華全国弁護士総会」はその弾圧に参与していると陳述、中国の弁護士は法輪功のための弁護が禁止されており、違反した場合、弁護士免許が剥奪され、ひいては監禁・拷問を受けると陳述した。

 マタス氏は、中国の「最優秀弁護士10人」に選ばれた高智晟弁護士の実例を挙げて説明した。高弁護士は法輪功弾圧の違法性・残虐性を公開状の形で訴えたため、当局に長期にわたり監禁・拷問されている。

 また、原告側はその陳述を立証するために、法廷に5人の証人の陳述書を提出した。そのうちの一人は、瀋陽市司法局の元局長兼共産党書記の韓広生氏である。

 韓広生氏自身は、瀋陽市司法局の元局長兼共産党書記だった当時、「中華全国弁護士総会」傘下の「瀋陽市弁護士協会」の元名誉会長も兼任していた。中国政府の政治体制に不満をもつ同氏は、数年前に、豪州政府に亡命した。

 その証言陳述によれば、「中華全国弁護士総会」は中国司法部の直轄機関であり、その政治姿勢は、最高指導部と一致しなければならない。「敵対勢力」と見なされる法輪功のために弁護士が弁護すると、中国政府への裏切りとみなされ、同様に弾圧の対象にされる。

 原告の一人で、中国国内で監禁・拷問を受け、後にカナダに脱出した法輪功愛好者の金蓉さんの証言陳述によると、「中華全国弁護士総会」の代表者はカナダで、金さんを尾行して写真を撮ったり、個人情報を探ったりしている。金さんは、「その行動は、私の人身の安全に脅威をもたらしている」と語った。

 双方が提出した資料を検討したうえで、関与申請を許可するかどうか決定すると、裁判官は述べた。

 原告側の代理弁護士は本紙の取材で、「残酷かつ腐敗している中国政府に、カナダの良好な法律システムが汚染されてはならない」と語った。

原告側の代理弁護士ハマレンワ氏、「『中華弁護士総会』の関与申請に反対する。理由は、その団体自身が原告への弾圧に加担しているからだ」(大紀元)

(記者・周行、翻訳編集・叶子)


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