THE EPOCH TIMES

英国バイリンガル子育て奮闘記(51) 夏祭り (1990年代)

2010年09月06日 07時00分
 【大紀元日本9月6日】娘が1歳の時から、地元で夏祭りが復活した。6月の夏至の週末に地元の小学校が、それぞれ木枠に紙を貼付けて巨大な人やら動物やらを作ってパレードをする。一日3回にわたり、違う小学校が校旗を先頭に、それぞれの飾り付けを持って練り歩く。

 最初の年は大雨。パレードのために薄着になっている子供たちが、寒さでガタガタ震えている姿が印象的だった。この寒い時期に何が夏祭りだろうねえ、と夏の来ない地元の気候にあきれたことを覚えている。

 娘が小学校にあがり、家族がパレードに関わるようになった。祭りの2ヶ月くらい前から、全校をあげて出し物の準備をするので、イースター開けの最終学期は工作の時間が多くなったようだ。ある年は、布に首を通すだけの簡単なコスチュームを各自で作っていた。子供の年齢に合わせて、関わり方も変わったようだった。

 日本でパレードというと、足並みを合わせて歩くことを連想するが、英国の田舎のパレードはとてもカジュアルで、ただ歩くだけ。道路の両脇にぎっしりと並ぶ屋台に、子供たちがフラフラっと入らないだけでも「えらい」と褒めたい感じだった。小さめの回転椅子などが道ばたに設置されていたので、パレード終わったらお小遣いでこれに乗ろうなどと子供たちは考えていたに違いない。

 娘が小学校1年のとき、2ポンド(現在の為替レートだと260円)のお小遣いをあげると、娘は友達と一緒に屋台巡りをしていた。皆、子供に親切で、綺麗な石を物色していたら10ペンスでいいよと言われたり、様々な割引をしてもらっていた。子供ならではの2ポンドの価値を発見させてもらった。

(続く)


 著者プロフィール:

 1983年より在英。1986年に英国コーンウォール州に移り住む。1989年に一子をもうけ、日本人社会がほとんど存在しない地域で日英バイリンガルとして育てることを試みる。

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