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(ALEXANDER JOE/AFP/Getty Images)

地雷除去に大活躍のネズミ=アフリカ

 【大紀元日本12月25日】長期にわたる内戦で、世界中に7千万~1億個の地雷がまだ地中に埋まっているといわれている。地雷による一般市民への被害が後を絶たず、戦後の復興がままならない国も多い。世界で人道的支援を行うベルギーのNGO「APOPO」はタンザニアとモザンビークで、ネズミを使った地雷除去を行っている。
 同NGOのスタッフが使うのは、アフリカン・ジャイアント・ポーチド・ラットと呼ばれる種類のネズミ。この種のネズミは鋭い臭覚を持つため、地雷の中に詰め込まれたTNT爆薬の臭いを感知し、反復的な作業をいとわない性質を持つという。体重が軽いため地雷を爆発させず、輸送費や維持費も安いことから、地雷除去に最適であることを同NGOの発足人、バート・ウィートジェンス(Bart Weetjens)氏が発見した。

 同NGOによると、200平方メートルの土地で、2人の作業員が地雷の有無を確認する場合、およそ8時間かかる一方、ネズミを使った場合はおよそ1.5時間で作業を完了するという。 地雷除去ができる「ヒーロー・ラッツ」を育てるのに平均9カ月の訓練を要し、一匹につき約6,000ユーロ(約70万円)かかると同団体は発表している。

 地雷除去の他にも、喀痰の中の結核菌の有無を調べるネズミの訓練も行われており、タンザニアでの結核感染予防に役立っているという。将来的には麻薬の探知や、自然災害による家屋の倒壊で下敷きになった被災者の捜索にも役立つだろうとウィートジェンス氏は話している。

 
バート・ウィートジェンス氏の肩に乗るヒーロー・ラッツ(YASUYOSHI CHIBA/AFP/Getty Images)

(翻訳編集・西山)


 (10/12/25 07:00)  





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地雷  除去  ネズミ  NGO  


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