THE EPOCH TIMES

<赤龍解体記>(16) 金総書記の訪中、嫌でも止むなき内実

2011年05月30日 08時04分

 北朝鮮の金正日総書記が20日から26日まで、最近1年間で3回目の訪中を行った。今回の訪問は唐突の感を免れないため、その真意がさまざまに憶測されている。

 中国共産党中央対外連絡部は26日、この訪問を「非公式訪問」とし、金総書記は胡錦涛総書記との会談で「できるかぎり6カ国協議の早期再開」を主張し、北朝鮮は「力を集中して経済建設を推進し、安定した環境を非常に必要としている」と強調したと発表した。

 旋風のような今回の訪問の背後に何があったのか。その実情を熟知する中共対外連絡部のある官員が5月25日、その舞台裏を披露した。

 ■非常時における相互利用の訪問

 博迅5月25日の報道によれば、金総書記の訪中に関わった、中共対外連絡部のある官員は、今回の金総書記の訪中の背景と原因を次のように述べた。

 米国がビン・ラディン容疑者を殺害した後、金総書記はきわめて危惧し、朝中関係のよりいっそうの強化を求めた。今回の訪中は実は臨時的な決断であった。

 金総書記の要望に対し、中共内部の強硬派も自由社会との間にバランスをとる力を強めるべく、米国や日本などに対抗しうる切り札として手にしなければならないと主張している。

 一昔前、中共はロシアを自由社会に対抗するパートナーとして大いに抱き込んでいたが、メドベージェフ大統領が就任後、対中関係を調整し、とりわけイデオロギー面において両国は表では仲よくしているが、裏ではしっくりいかなくなっている。したがって、北朝鮮のような忠実なパートナーが得難いものとして大いに重んじられるのである。

 すなわち、金総書記は1年間に3回も訪中しているが、毎回、中米関係が危機に陥った時期ではなく、逆に中米関係がよい方向に転換している時期なのである。むろん、これは決して偶然のことではなく、そこには中共なりの打算があるというわけである。

 その打算について、前記の官員は直言していないが、最終的な目的は危機に陥っている中共の独裁体制を維持することであろう。

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