【ぶらり散歩道】ー長野篇ー 松本の新しいランドマーク-松本市時計博物館

2013年04月18日 07時00分
【大紀元日本4月18日】JR松本駅から国宝松本城に向かって歩いて10分、女鳥羽(めとば)川に架かる大きな千歳(せんざい)橋の手前を左折すると、目の前のビルに日本一を誇る振り子形時計が見えてきた。ここが、松本市が松本まるごと博物館構想のなかで初めて建設された松本市時計博物館である。

 この博物館は、古時計の研究者であり、技術者でもあった本田親蔵(1896~1985)が、収集した和洋の古時計コレクションを松本市に寄贈したことに始まる。その後、市民から寄贈された時計も多くなって開館の運びになったものである。博物館の最大の特徴は、約110点の時計をできる限り動いている状態で展示していることである。

 1階は「時計の進化」をテーマに映像、音響、照明などの最先端の展示手法を活用して、時計が広まっていった様子を紹介していた。わかりやすくて、予定外の時間をここで過ごしてしまった。ミュージアムショップもあったが、わたしの好きな絵はがきは販売されていなかった。2階の展示室は、「華麗なる古時計の世界」をテーマに、古時計のコレクションを紹介していた。私が興味を引かれたのは、ハンガリーのヴィオラ・ブボロスキーの描いた油絵「時計職人」と手入れの行き届いた蓄音機だった。

 私が入館した日は日曜日だったので、3階では古い蓄音機を使ったレコードのミニコンサートがあった。最初は童謡の「一休さん」で、次はSPでショパンの「幻想即興曲」がかけられて、最後の曲は私の好きな「青く美しきドナウ」で、ベルリンフィルの演奏だった。蓄音機はイギリスのビクターで、1928年(昭3)製とのことだった。1曲ごとに手回しをしていたので、次の曲への期待が高まった。コンサートは土日と祝日に、1日3回、館員の簡単な説明があって開かれていた。

 一休みは、近くの中町通りにあるカフェがお勧めだ。一つ橋前にある1868(明元)年に創業した「まるも旅館」の一角にあるコーヒー専門店の「珈琲まるも」は、松本家具で統一された店内は落ち着いた雰囲気でくつろげる。

松本市時計博物館
〒390‐0811 長野県松本市中央1丁目21番15号 
電話 0263-36-0969
開館時間 午前9時から午後5時まで(ただし入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(休日の場合はその翌日)年末年始(12月29日から1月3日)

珈琲まるも
〒390‐0811長野県松本市中央3丁目3番10号 
電話 0263-32-0115 定休日 12月31日、1月1日

 
松本市のマンホールの図柄は松本手まり。鮮やかな色彩が街を彩る

明治21年に建てられた土蔵の中町蔵シック館の茶房も捨てがたい

「珈琲まるも」は土蔵造りの旅館の一角にある

博物館入口。隣は画廊と洋食店で便利

大きな時計の脇に案内の時計

(江間十四子)


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