臓器移植に必要な高官のために処刑されたのか 過去のえん罪事件が話題

2013年10月01日 18時30分
【大紀元日本10月1日】えん罪の真犯人が名乗り出ても、裁判所はそれを認めようとしない。そんな奇妙な出来事が中国河北省で起きた。9月27日、河北省高級人民法院(高裁)は連続婦女暴行殺人事件で逮捕された王書金被告に死刑判決を言い渡した。起訴状では、自らが真犯人だと自白した1994年の婦女暴行殺人事件について、王被告による犯行とは認められていない。一方、当時警察当局に犯人と断定された聶樹斌はすでに死刑を執行された。この事件について最近、インターネットで「聶元死刑囚は腎臓病を患う共産党高級幹部に臓器移植のため、急いで刑を執行された」との書き込みが投稿され、大きな反響を呼んだ。

 判決当日、裁判所の外に集まった聶樹斌元死刑囚の遺族と支援者らは王書金被告への死刑判決に抗議し、死刑が即執行されないよう当局に求めた。王被告が死刑になれば、聶樹斌事件が再審理される望みを絶たれるからだ。

 王書金被告は2005年に4人の女性を強姦、殺害した犯人として逮捕された。取り調べでは、1994年8月に河北省石家荘市の郊外で起きた強姦、殺人事件についても自らの犯行だと供述した。現場検証の結果と一致する証言が多いことから、信憑性が高いとされた。しかし、警察当局は事件後の9月、当時21歳の聶樹斌を犯人として逮捕した。1995年4月に銃殺刑が執行された。2007年に行われた一審判決でも裁判所は王被告の犯行を否認した。「間違って犯人にされた方に申し訳ない」と王被告は控訴した。

 事件の捜査に関わった河北省のある警察官は「上から聶樹斌事件の再審理を認めないようにとの指示があった」と証言した。

 王被告の公判があった翌日、インターネットである利用者の投稿は注目を集めた。lrxshqとかたる利用者は書き込みで「聶元死刑囚の腎臓は尿毒症にかかった章という中国外交部元高官に適合したため、共産党上層部は死刑の即執行を命じた」と暴露した。さらに、事件当時、石家荘裁判所も聶元死刑囚を真犯人と断定するのに証拠が不十分として、執行猶予付きの死刑判決を考えていたとも明かした。

 この書き込みは各掲示板に転載され、利用者らが「章という外交部元高官」を同部の元部長(大臣格)喬冠華の夫人章含之氏ではないかと推測した。章氏自身も外交部の幹部だった。

 集められた情報によると、2008年に72歳で死去した章氏は1995年と2002年に2度にわたり腎臓移植を受けたことがある。自身も「余分に12年の命をもらった」と発言していた。

 海外華字メディアは「臓器移植が必要な政府高官がいれば、刑務所で適合者を見つかれば、軽い罪でも死刑を言い渡される。これはすでに公然の秘密だ」と指摘した。

(翻訳編集・高遠)


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