「110番は当てにならない」 急成長する中国ボディガード産業

2013年10月19日 14時29分
【大紀元日本10月19日】「有能で目立たない。背は高くなくていい」。これは山東省在住の炭鉱経営者鄭さん(仮名)の自身のボディガードへの要求だ。Tシャツと濃い色のズボン姿の彼は匿名を条件に、北京市天驕国際安全学院の前で米ニューヨーク・タイムズ(中国語版)の取材に応じた。

 ビジネスで成功を収めた周りの友人たちの大半がボディガードを雇っていると鄭さんは言う。「強盗や誘拐への対策だ」 

 「万一のときに、110番通報してもあまり当てにならない、彼らはレストランで食事の最中かもしれないため、いつ駆けつけてくるかもわからない」と彼は中国の警察を批判した。

 天驕国際安全学院は北京郊外の北東地区にある、設立したばかりのボディガードの養成学校。在校生64人はこの日も2週間の強化訓練に励んでいた。最後までに残れるのは約半数だという。経営者の陳永青さんの話では、優秀な卒業生はグループの警備会社「天驕特保安全顧問有限公司」に雇われる。同社は現在全国におよそ250人プロのボディガードを抱えている。

 2010年から、中国政府は民間の警備会社の運営を許可した。銃の使用は当然、禁じられている。それから、業界は驚異な成長を遂げている。多くの退役軍人は時代の流れにあわせ、警備会社を立ち上げた。

 解放軍の特殊部隊の元兵士だった謝清森さんは2006年、退役した仲間たちとともに、「七兵堂国際安保集団有限公司」を創設した。4年後、国際市場に進出するため、香港支社も設けた。「多くのボディガードは元軍人である」と謝さんは言う。

 中国の民間警備の市場は非常に有望視されている。「いまは供給が需要に追いつかない」と語った潘顕今さんの警備会社は2011年にスタートしたばかり。一年目は彼一人だったが、いまは40人のプロを集めた。「これからも規模を拡大していく」と彼は声を弾ませた。

 中国国内メディアによると、大都市では、ボディガードの平均月給は約8千元~1万元(1元は約16円)、香港やマカオの約4分の1である。

(翻訳編集・叶子)


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