中国のユダヤ人問題に注目 元記者が精神病院に監禁される

2011/09/14
更新: 2011/09/14

【大紀元日本9月14日】中国北西部の河南省開封市で、約5000人のユダヤ人末裔が生活していると言われている。ユダヤ人の存在を否定する中国で、彼らは苦しい生活を送っている。中国農業銀行の記者・張軍氏は、これらのユダヤ人末裔に注目し支援したことで、3回も監禁されたことがあり、その間に精神病院で54日間も監禁された。

張氏は最近、海外中国語の「共産党組織からの脱退サイト」で、中国共産党の関連組織から脱退する声明を公に行った。声明文書で、中国共産党の少数民族の利益や維権人士に対する圧力に非常に失望したため中国共産党からの脱党とあらゆる党組織からの脱退、党費の返還を要求すると公表した。

同氏によると、開封市のユダヤ人は宋の時代に中国に入り、すでに一千年以上の間中国で生活している。彼らは自分たちの博物館も建てており、祖先から受け継いた文物とお経が保存されている。しかしこれらのユダヤ人リーダーたちは精神病患者と見なされ、地方政府の圧力を受け、精神病院に閉じ込められたり労働教養所に送られたり、殺すと脅されたりしているという。そのため、彼らは自分をユダヤ人だと認めることができないでいるという。

張氏自身もこれらのユダヤ人問題に注目することで、3度も不法に精神病院に拘束され、職も失ったという。

2010年の上海万博開催中、張氏は開封市の2つのユダヤ人団体を動員して、上海万博のイスラエル館の活動に参加した。そのため、開封市の保安局に拘留、取り調べを受け、中国共産党の三不政策「ユダヤ人を認めない、ユダヤ族を認めない、ユダヤ教を認めない」を繰り返し言われた。その後、精神病院に54日間拘留された。

張氏はまた、現地の暴力による立ち退きやニンニクの先物取引の内情をあばき、被害者の権利保護を手助けしたことで、現地政府部門から報復を受けているという。

共産党組織からの離脱声明で、張氏はこう記している。地方政府はユダヤ人末裔をだまし、彼らの身分証明書を漢族に変えて発行している。もし彼らが拒否すれば、政府は彼らの身分をウイグル族に変える。多くの人々が漢族への同化を迫られているのだ。

(記者・古清児/翻訳編集・坂本)
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