中国、54万トンの米国遺伝子組換トウモロコシを拒否も開発に熱心

2013年12月25日 15時40分
【大紀元日本12月25日】中国の国家品質監督検査検疫総局は11月末、遺伝子組み換え品種を含む米国産トウモロコシ54万5000トンを積んだ大型タンカー9隻の入港を拒否した。その理由について中国農業部(農林水産省)は「同品種の安全性は検査中」であると発表している。一方、中国国内では国産の遺伝子組み換え品種のコメの開発を進めており、さらに大豆や小麦などの穀物を対象とする実験を開始している。

 ブルームバーグによると、中国が輸入予定だった米国産トウモロコシに害虫抵抗力を強化した遺伝子組み換え品種「MIR162」が混入していた。輸入品検査をする当局関係者は9隻の貨物船のうち7隻分を購入していると話している。この関係者は輸入に関することは機密情報で個人名など詳細を明かすことを拒んだ。

 買い手である中国最大の国営食品会社中糧集団COFCOはコメントを拒否している。海外メディアの取材に対して国家品質監督検査検疫総局のスポークスマンは正式な回答を出していない。

 一方、中国国内では、増加する都市人口の食糧を満たすためにコメをはじめ穀物類の遺伝子組み換え品種の開発を進め、報道機関も声を揃えて安全性を訴えている。11月14日、英字紙サウスチャイナ・モーニングポストが報じている。

 同月11日付の人民日報は、遺伝子組み換え食品がヒトの遺伝子を変異させるという噂話を否定する内容の記事を掲載した。新華社も、遺伝子組み換えトウモロコシが男性の精子量を減少させる、というのは嘘であるとの調査報道を行った。

 湖南省武漢の農業大学では10月、遺伝子組み換え品種で作った菓子や粥の賞味キャンペーンを行っている。今年4月、現在開発中の遺伝子組み換えコメ「スーパーライス」は通常の稲と比較すると3・5倍以上の収穫量をあげられるとして話題になった。

 中国では農薬による農産品への汚染や、食品の有害な添加成分、下水溝から食用油を抽出して再利用するなど食品の安全問題に市民が強い危機感を抱いているだけに、遺伝子組み換え品種のコメについての安全性も懸念されている。

(翻訳編集・佐渡道世)


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