公安部の李東生次官を取り調べ 専門家「江沢民一派絶体絶命」

2013年12月24日 15時53分
【大紀元日本12月24日】幹部の腐敗・汚職を取り締まる共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は20日、公式サイトで公安部の李東生副部長(次官)を「重大な規律・法律違反」で調査していると発表した。58歳の李氏は、江沢民一派の重鎮周永康・中央政法委前トップの側近で、法輪功弾圧の執行組織「610弁公室」の責任者でもある。中国問題専門家は「李氏への取り調べは、法輪功弾圧を主導してきた江沢民一派にとって大きな打撃となり、指導部が発した重要なメッセージだ」と指摘した。

 中紀委の発表は、李氏が邪教問題を統括する指導チームの副責任者であることにも言及した。専門家は「この動きに大いに注目すべき」とみている。

 1999年、当時の江沢民国家主席が法輪功を取り締まるために同チームを立ち上げ、同年6月10日、直属機構「610弁公室」を発足させた。この二つの組織の歴代責任者は周氏など江一派の人物が務めてきた。

 マスコミ出身で国営中央電視台(CCTV)の副台長だった李氏は弾圧開始後、法輪功を誹謗中傷する全国放送を繰り返し、弾圧を正当化させるためのプロパガンダを繰り広げた。その功績が江氏の目に止まり、2002年、李氏はメディアを主管する中央宣伝部の副部長に昇進。2009年、一派の重鎮、当時の中央政法委のトップ周氏は、実務経験のない畑違いの李氏を公安部副部長(次官)に抜擢し、610弁公室のトップの座につかせた。

 歴史家で政治アナリストの章立凡氏はドイチェヴェレの取材に対し、周氏の腹心中の腹心である李氏への調査で「周氏包囲網が最終段階に入った」との認識を示した。これまで経済問題で周氏一族が牛耳る石油業界の側近が相次ぎ失脚したが「李氏に調査が及ぶと、政治上の罪で周氏を追及する可能性が出てきた」と分析した。

 大紀元がこれまでに入手した情報によると、法輪功弾圧を推し進めていた江一派は、その責任追及を非常に恐れているという。追及から逃れるため、習近平氏を転覆させる政変計画を練っていた。「政治上の罪」とは法輪功弾圧と政変計画に関連するものとみられている。

 中国問題専門家で米ジョージメイソン大学の章天亮教授は「周氏への調査もまもなく公表されるであろう。弾圧を主導してきた江沢民一派は絶対絶命のピンチに立たされている」とみている。習近平政権は「弾圧の罪を背負いたくない」という姿勢を鮮明にした。

 法輪功の公式サイト「明慧ネット」によると、14年間の弾圧の中で、確認できただけで約4千人の学習者が拷問で死亡し「実際の死亡者数は遥かに多い」という。さらに、学習者が生きたまま臓器を摘出される「臓器狩り」も広範囲にわたって行われていると報告している。

(翻訳編集・叶子)


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