THE EPOCH TIMES

時間とは何か? あらためて、時間について考える

2014年04月23日 07時00分

年々、時間が経つのが早いと感じる記者。心理学者によれば、人は年を取れば取るほど時間の経過を早く感じる傾向があるとか。一日30時間あればいいのに、などと夢想してみる。時間を便宜上、区切っているのは人間であり、考え方や感じ方は人それぞれ。「時間」についての考察を集めてみた。

秩序から無秩序へ

 オーストリアの物理学者、ルートヴィヒ・ボルツマンは時間の経過に従って、秩序から無秩序に進む現象を発見し、「エントロピー増大の法則」と定義した。物理学者のショーン・キャロルはこの法則について、宇宙の時間経過を次のように説明する。「もし書類をきれいに積み重ねておいたまま、部屋を出て行ったとする。またしばらくして戻ってきたら、書類が乱雑であっても、そんなに驚かない。ところが、乱雑においたはずの書類がきちんと置かれていたら、驚くだろう」。つまり、時間の経過というのは、徐々に無秩序になっていく過程であり、一方向に進むという考え方だ。「基本的に、我々が観測できる宇宙は137億年前に申し分のないほど秩序の取れた状態で生まれた…宇宙はまるで、ぜんまいで動くおもちゃであり、それがゆっくりと動いているが、最後にはねじも止まってしまうものだ」

4次元の世界

 アインシュタインは縦、横、高さの3次元の空間と、時間軸を一体化した「4次元」の空間があると主張した。この理論によれば、空間と時間は伸び縮みし、空間が伸縮すれば、時間も伸縮する。4次元の世界では、未来も過去も同時に、ここに存在する。人間の世界でいう時間という概念はなく、一瞬一瞬に起きる3次元の出来事は、すでに4次元の世界に存在している。

場所によって時間の経過が異なる

 ナショナル・ジオグラフィックの報告によると、時計の経過は世界中で、全く同じではないという。高層ビルの一階から最上階まで、それぞれのフロアにひとつづつ非常に精密な時計を設置するとする。すると、上の階層に上がるほど時計の針の進みが遅くなる。時計の遅れは、一秒の10億分の一の単位だ。
 

「時間」という概念がない部族

 アマゾンに住むアマンダワ族は、時間に対する考え方がユニークだ。彼らの言語には「時間」という言葉がなく、「過去」や「遠い将来」という概念がない。また、「月」や「年」といった時間を区切る単位も存在しない。英国ポーツマス大学の言語心理学専門のクリス・シンハ教授によれば、彼らは決して「時間」を感じないわけではなく、また「時間」の外にいるわけでもない。彼らは他の民族のように起きている出来事について話せるし、継続する出来事についても話せる。しかし、その出来事には独立した時間があるという概念がないのだ。シンハ教授によれば、彼らには年齢という概念がないが、コミュニティーの中で自分の立場が変わった時に、名前を変えるという。

関連キーワード
LINE NEWSに『中国の今を伝える 大紀元時報』を登録する方法
^