カリスマ投資家ボルトン氏、中国市場での「誤算」認める 「創意に富む嘘」に当惑

2014年04月17日 14時33分
【大紀元日本4月17日】英著名な投資家で資産運用会社フィデリティのアンソニー・ボルトン氏は3月31日の任期最終日に、中国市場について誤算があったことを認めた。ボルトン氏は2010年から中国企業を投資対象とする「フィデリティ・チャイナ・スペシャル・シチュエーションズ」ファンドの運用を担当してきたが、見込まれたリターンは得られず、一線から退くこととなった。

 ボルトン氏はこの日「中国経済は4年間、上昇すると予測していたが、実際は後退していた」と自身の見通しが誤っていたことを認めた。同氏は今、中国経済を悲観視しており、国内総生産(GDP)の伸び率は6%台に落ち込むと見ている。

 ボルトン氏は英国投資に特化した「フィデリティ・スペシャル・シチュエーションズ」ファンドを28年にわたって運用し、年平均19.5%のリターンを挙げていたが、チャイナ・スペシャルではマイナス15%と振るわなかった。

 ボルトン氏は昨年6月、退任を宣言した際に受けた英フィナンシャル・タイムズの取材で、「中国での嘘を見抜くことは困難だった」と話している。中国企業の会計データに不正が多く、投資先を選別するには5つの調査会社に「深入りした調査」を依頼したと同氏は明かした。

 「その結果は衝撃的だった」と同氏。調査した企業の1つは、申告した店舗数の半分も所有しておらず、もう1つの企業は、「主要な4つの取引先」として挙げていた企業のうち、3つは当該企業との取引実績が無かった。「中国の嘘つきは、創意に富む」と同氏は落胆していた。

 投資会社マディー・ウォーターズの創業者、カーソン・ブロック氏も「中国では苦い思いをしないと、そこでの投資は分からない」と話す。「彼らは3年後の2ドルのためにあなたと一緒に頑張るではなく、今日の1ドルのためにあなたを裏切るかもしれない」と投資家らに助言していた。

(翻訳編集・張凛音)


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