神秘の薬で人口を制御=侗族(とんぞく)

2014年10月06日 07時00分
【大紀元日本10月6日】中国貴州省黔東南自治州従江県に占里(せんり)という侗族(とんぞく)の村がある。この辺鄙な小さい村は神秘的な雰囲気に満ち、村の98%の家庭は子供が一男一女。同じ性別のきょうだいがいる家庭はほとんどない。このような現象は、村で使用されている不思議な民間薬「換花草」(かんかそう)に関係があると言われているが、その詳細は未だ解明されていない。

 占里村は海抜380メートルの山の谷間にあり、総面積は約16平方キロメートル。辺鄙であまりにも小さいため、普通の地図では見つからない。村の伝説によれば、占里村の祖先は広西の蒼梧郡に住んでいたが、1千年前に戦乱や凶作のために、ここに移住した。清朝(1644~1912)の中期、人口の増加により、一人当たりの所有農地が減少し、森林伐採が日増しに多くなったため、村民の間では争いが絶えなかった。

 この問題を解決するために、当時の村の長老は特別な掟を定めた。全村の戸数は160戸、総人口は700人を超えてはならず、1組の夫婦は最多で2人の子供しか出産できない。更に穀物の収穫量が50担(1担は50キロ)ある夫婦は2人の子供を出産でき、30担以下の夫妻は1人の子供しか産めない。その後、一人当たりの所有する農地がほぼ均等になったため、後世の長老がこの規則を改定し、すべての夫婦が2人の子供を出産できるようになった。

 この掟によって、村の人口の自然な成長率は非常に低く、現在、村の住民は168戸、803人で、ほぼ数百年前の状態を保っている。統計によれば、1952年から2000年までの48年間に、村の人口は9人しか増えていない。また、1980年から2005年までの25年間に生まれた子供のうち、男子は94人、女子は93人で、男女の均等が保たれている。村では近親結婚が多いにも関わらず、遺伝性欠陥のある子供は一人もいない。数百年来、村人は非常に健康的で長寿であり、平均寿命はずっと70歳以上を保ってきた。村では、90歳以上の老人もめずらしくない。このように人口を確実に制御できたのは、「換花草」のお蔭だと村人は信じている。

 「換花草」は険しい山に生える植物で、葉は細くて鋭く、根部は薬として使用される。この薬は単味ではなく、他の7種類の補助薬と合わせて使うそうだ。処方や調合方法はすべて秘密であり、村の「薬師」と呼ばれる人しか知らない。薬師は一代に一人しか伝えず、すべて女性である。

 薬師の呉仙娥(ごせんが、49歳)さんは、「換花草」に関して次のように語った。「換花草は薬草で、年に1回しか採取できず、必ず旧暦の8月15日に採りに行かなければなりません。一日ずれても効果がありません。結婚後、子供が欲しくなった夫婦は相談に来て、先ず身体を整える薬をもらいます。妊娠してから2カ月以内に、村にある『男性の井戸と女性の井戸』の水で換花草を煎じて服用すれば、3日後に胎児の性別が決められ、決定できます」

 元薬師の呉刷瑪(ごさつま)さんは、呉仙娥さんの叔母にあたる。彼女の話によれば、この処方の起源はよく分からないが、代々伝わってきたもので、一代に一人しか伝えてはならず、いくら良い交換条件が出されても、決して外の人には教えないという。また、別のところにこの処方を持って行っても、同じ効果は得られないと話す。

 「換花草」の効能は、いまだ謎に包まれている。古代中国から伝わった処方には、科学でも到達できない深淵な智慧が隠されている。

(翻訳編集・東方)
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