英国に亡命の医師 死刑囚の臓器摘出体験語る

2016/03/18 13:13

 ウイグル人医師のアニワル・トフティ氏が広島・長崎被爆70周年「核のない未来を! 世界核被害者フォーラム」で講演するため、11月22日にイギリスから来日した。

 トフティ氏は広島県東広島市で開催中の「真善忍国際美術展」を訪れ、大紀元の取材で、20年前に死刑囚から臓器を摘出した体験を語った。

 1995年、トフティ氏が中国でまだ若い外科医であった当時、上司の外科医長の命令で、死刑囚から臓器を摘出する手術を行った。死刑執行後、急いで肝臓と腎臓を摘出するようにと医長から指示され、直ちに手術にとりかかり、30分も要せず摘出を終えた。しかし、手術時に思いのほか出血があり、驚いたという。死刑を執行された死刑囚の銃痕は左胸ではなく、右胸にあった。その死刑囚は故意に生かされていたのである。

 その後、トフティ氏は1999年にイギリスに亡命し、3年後に難民として保護された。そして、新聞やウェブサイトで法輪功のことを知り、自分が関わった手術で、良心の受刑者から臓器を収奪した可能性があることに気付いたと語っている。

 また、上司の外科医長の指示どおり臓器を摘出したが、はからずも自らこの受刑者の命を断ってしまったことを未だに悔いており、罪を償うため、この真実を伝え続けているという。

 中国では以前から、死刑囚の臓器を摘出して臓器移植に使用してきた。また、「臓器狩り」と呼ばれる、中国において良心の受刑者から臓器を収奪している事実が判明した。06年にカナダの元国会議員デービット・キルガー氏と人権派弁護士デービット・マタス氏の調査チームにより、決定的な量の状況証拠が発見され、法輪功学習者の臓器の取引が01年から行われていた事実に疑問の余地はない。これらの「臓器狩り」の対象は、ウイグル族、チベット族、法輪功学習者などである。そして「臓器狩り」は、今もなお中国のこれらの人々の命を奪っている。

 今回、トフティ氏は広島で開催された「核のない未来を! 世界核被害者フォーラム」で、中国の新疆ウイグル自治区で政府が行ってきたロプノール核実験について、講演するために来日した。

 トフティ氏は1994年、勤務していた鉄道局付属病院でウイグル人の入院患者比率が高いことに疑問を抱き、その後、ウイグル全土をまわって、鉄道関係者の悪性腫瘍の診断を行った。その結果、ウイグル人や30年以上ウイグルに住む漢人に、異常が多く見られた。

 またその頃、ある老人から、太陽の何千倍も明るい光が現れたのを見たという話を聞いた。その時、老人はその光は神の怒りだと考え、その場で祈り続けたという。その老人の右半身は、ケロイド状態になっていた。

 後に、新疆ウイグル自治区で、政府が行ってきた核実験の被害を調べる英国人記者たちと知り合い、一緒に現地で調査を開始した。その取材の内容は「死のシルクロード」というドキュメンタリーに収録され、これまで83カ国で放映されている。

 トフティ氏は真善忍国際美術展について「この美術展は温厚な法輪功の人々に向けられた、中国政府による迫害という暗い側面を提示しています。信念への自由は守られるべきです。学習者の数が党員の数を超えたために撲滅するという共産党のイデオロギーは、真・善・忍とは正反対のものです。迫害は直ちに停止されるべきです。私はこの美術展をロンドンでも鑑賞しました。この美術展を支持しています。頑張ってください」と語った。

(大江)

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