金正恩氏御用楽団 中国で初親善公演

2015/12/11 17:43

 英国紙デイリーテレグラフ9日付の報道によると、北朝鮮の金正恩・総書記は女性音楽グループ、牡丹峰(モランボン)楽団を10日から15日まで中国に派遣し、親善公演を開催することになった。背景には、北朝鮮側に中国との関係改善を図るという思惑があるようだ。

 同楽団の海外公演は今回が初めて。同紙は「彼女たちを派遣することは、北朝鮮から中国に向けての関係改善的アプローチのメッセージだ。中国との間に太いパイプを築いていた張成沢氏(チャン・ソンテク)が金正恩氏に粛清、処刑されたことで、中朝関係は一時悪化した」と評した。

 金正恩氏自身は2011年の北朝鮮最高指導者就任後、一度も訪中していないと見られる。

 北朝鮮国内紙、労働新聞は、今回の中国公演の目的は、両国の友好関係を進化させ、文化・芸術の交流を促すことだと報じた。

 総勢21人のえりすぐりの美女で構成されるこの楽団。金正恩総書記自らがメンバーを選抜して体制の発足とともに12年に結成された。「偉大なる指導者の壮大なプロジェクト」の一部分とされ、金氏を称え、賛美する歌が主な演目である。

 今年9月に、同楽団は訪朝中のキューバ代表団のために公演を行っているが、その後数カ月にわたり消息が途絶えていたため、一時は北朝鮮の指導部に粛清されたのではとの憶測もあった。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

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