独占インタビュー

中国臓器狩り新報告 共著者デービッド・マタス氏 独占インタビュー(1)

2016/07/04 21:59

 6月22日、中国で国家ぐるみに収容者の臓器を収奪していることに関して調査を続けてきた専門家が、最新の報告書を発表した。これによると、中国の臓器移植件数は年間10万件以上で、これまで150万人が臓器の強制的な摘出で殺害されたという。

 大規模な人道犯罪に関するこの報告について、米CNN、カナダ大手紙グローブ・アンド・メール、英高級紙タイムズ、デイリー・メールなど世界で30以上の主要メディアが報道した。英インディペンデントは「中国は無実の修煉者から臓器を奪取=報告」と伝えた。

 話題の報告書タイトルは『中国臓器狩り/大屠殺(仮題):最新情報』(Bloody Harvest/The Slaughter:An Update)。共同執筆者は、人権弁護士デービッド・マタス氏、カナダ政府元高官デービッド・キルガー氏、ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏。

 大紀元は、ガットマン氏への独占インタビューに続いて、デービッド・マタス氏へも話を聞いた。

 マタス氏は今回、政府発表データよりも実数に近いとされる病院データからの移植手術件数を割り出したことを明かした。しかし、「臓器提供元の説明は私たちの仕事ではない。中国政府に説明責任がある」と主張した。


 大紀元:この報告書の新しい点と、意義は?

 マタス:イーサン・ガットマンと私の調査の最新情報です。新しい情報がどんどん出てきています。 この歴史は進んでおり、今、更新情報をまとめる必要があると感じました。現状の変化を把握し、今後もこの問題に取り組んでいくために、(新報告のまとめは)必要です。

 中国政府発表ではなく、病院データから手術件数を調べる

 新しい点として、 これまでは臓器移植数件数は中国政府が発表した数をそのまま受け入れていましたが、今回は、移植病院のデータから数えました。

 およそ1000の病院から移植に関してどのようなことをしているかを、刊行物、ニュースレター、ウェブサイト、研究報告書などから探りました。その結果、推計ですが、公式発表よりはるかに多い移植件数であることがわかりました。

 大紀元:調査結果からどんな結論が?

 マタス:説明のつかない多くの臓器提供源は、法輪功の修煉者など「良心の囚人」ではないかと考えています。中国政府に説明責任があります。

 これほどの多くの病院で相当数の臓器移植が系統的に行われていることに対して、臓器の提供源だけでなく、国と共産党が共謀して、臓器のために良心の受刑者を殺害する全国規模の事業が展開されています。 より深い罪です。

 様々な情報源から照合、動かぬ証拠に

 大紀元:調査結果は、病院での移植件数のまとめですが、実際の数字を基盤としたものでなく、サンプル事例、国家で義務付けた最低数、病床利用率などから推定されたものです。推論に基づいたデータに納得しない者もいるかもしれません。

 マタス:もちろん中国のデータを分析するのは簡単ではありません。しかし、情報はあります。私たちの調査員の報告を疑う余地はありません。

 例えば、 中国政府は臓器移植は年間1万件としていますが、各病院での臓器移植数を集計したものとは、かなりの差異がありました。どちらが実際の数値なのでしょうか? 別の情報から照合できた、病院のデータの方が実際の数に近いと確信しています。

 このように、中国政府が出す数値を唯一の資料源にすることは避け、異なる情報源からの数多くの数値を補強証拠として合わせました。

 一方で、病院からの大量の移植件数について、信ぴょう性を問う声もあります。「たがいに自慢しあうための架空の数字なのではないか」と。私はこの疑惑を否定します。 理由の1点目は、水増しの数字とするには、似たような数が多すぎるということ。2点目は、数字だけでなく、病床、研究報告、ニュースレターなどの異なる情報源を調べて得た数字であるということです。

 ですから、これまでの中国政府発表の数値に基づく調査より、病院データの調査方法で得られた数値の方が、確証があります。

 しかし、最終的にこの点は重要ではありません。臓器の提供源を説明するのは私たちの仕事ではありません。中国政府の責任です。これは私の個人的な見解でなく、国際社会、人権擁護派の見解です。中国政府は臓器の提供源を説明する必要があります。この報告書はさらにこの点を浮き彫りにしています。

2011年5月11日、サンディエゴ大学の平和と公正のためのジョアンB.クロック・インスティチュートで発言する国際人権擁護弁護士デービッド・マタス氏(Alex Li/大紀元)
 

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