殺人を犯す医師たちが壇上に

国際移植大会、香港で開催 殺人を犯す医師たちが壇上に

2016/08/08 21:54

 2年に1度の国際移植大会が8月18日より香港会議展覧センターで開催される。

 中国から疑惑の多い医師たちが演壇に立つこととなり、国際移植学会の倫理の緩みに対する苦情やボイコットが予想される。

 臓器移植源に関する最新調査と国際移植学会の反応

 今年6月、中国の700軒以上の病院を精査した結果、中国共産党政権は、良心の受刑者から臓器摘出のために機密で産業化された殺害を行っているとする報告書が発表された。

 2000年以来、中国で大量に継続的な臓器移植を可能とした過剰な臓器の提供源についてのイーサン・ガットマン氏、デービッド・キルガー氏、デービッド・マタス氏の調査報告によると、2000年から2015 年にかけて、年間6万〜10万の移植手術が行われており、良心の受刑者が臓器源である可能性が高いとしている。報告書に対する実質的な反論もなく、国際的な臓器移植界の主要人物も、結論の一部にうなずいている。

 しかし、グローバルの移植機関である国際移植学会からの反応はなかった。移植界の幹部は特に憤ることなく、移植医療が新しい形態の大量虐殺に使われているという主張への懸念も示していない。今年の臓器移植会議は、中国の医師たちに栄光の舞台を与えてしまっている。

 同会議における倫理性の問題

 8月の会議の倫理的問題として次の2点があげられる。1点めは、中国の医師による臨床研究は、非倫理的に入手した臓器を使用している可能性が高いこと。2点めは、無実の者を大量に殺していると譴責されている中国の軍医や移植専門医が、国際移植学会の幹部と同じ壇上に立つことだ。

 1)不明瞭な臓器源

 大紀元は、中国の医師が発表した50件の要約を検討した結果、少なくとも12件は臓器源の問題に対処していないという結論を出した。

 多くの発表には、臓器源に関する情報がほとんどない。例えば、 北京中医学大学の劉紅霞医師の「肝移植のレシピエントの疲労への影響要因」と題する発表では、285件の肝臓の入手時期も入手源も示されておらず、倫理的に摘出されたものであるかを判断することが難しい。

 中山大学付属第一病院の王長希医師が発表する「腎臓の同種異系移植生検544件を対象とした病理分析」と、658件の腎移植に関する二つの研究では、2010年初頭からの腎移植を含むとしているが、2009年の時点で、自発的な臓器提供による臓器移植件数は、中国政権の発表によると120件にすぎない。これらの移植の多くは自発的でない臓器摘出である可能性が高い。2005年以降、中国幹部は、臓器源のほとんどは死刑囚のものであるとしてきた。2013年以来、自発的な臓器提供制度が全国的に設置されたが、自発的ドナーからの摘出に関する信頼できる情報はない。

 この二人の発表者の経歴も倫理上の問題がある。

 劉紅霞医師が2003年に共同執筆した研究発表によると、1999年1月から2002年5月の間に少なくとも60件の腎移植が行われている。これらの腎臓が自発的ドナーのものではある可能性は低い。2000年以降、中国では良心の囚人が主な臓器摘出源であるとされることを踏まえ、統計的にこれらの多くは良心の囚人のものである可能性が高い。

 王長希にも同じ問題が存在する。中山大学付属第一病院による医師のプロフィールによると、同医師は700件以上の腎移植を行っているが、中国では自発的な臓器提供制度のない時期にそのほとんどが行われている。他の発表者や共同研究者も同様の問題をはらむ研究を披露するわけだ。

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