サドルに針?中国の自転車シェアリングにご用心

2017/02/14
更新: 2017/02/14

中国国内では近年、便利な自転車シェアリングがブームになっている。しかし、国内一部の利用者のモラルの低さで、自転車を乱暴に扱い、故意に破壊し、QRコードを損壊して、勝手に自転車に鍵をかけて私物化するなど多くのトラブルが起きている。このほど、中国ネットユーザーはサドルが刺さっている自転車の写真をネット上に投稿したことで話題となった。

深セン市蛇口のある公園で、乱雑に積まれた共有自転車(目撃者撮影)

中国北京、上海、深センなどの大都市での利用者が多い自転車シェアリングは、利用者がスマートフォンで専用アプリをダウンロードした後、専用アプリを起動し自転車の車体に貼られているQRコードを読み込むと、自転車のロックが解除される仕組みとなっている。利用者が使用後、好きな場所に任意に駐輪でき、「支付宝」などの電子マネーで利用料を払うという便利さから、人気が集まった。 

国内メディア「東方網」によると、ある一人のネットユーザーがミニブログ微博に投稿した写真に、自転車シェアリングを利用する多くの人が冷や汗をかいたという。

投稿された写真を一見すると、自転車のサドルの部分に長い傷がついているようだが、しかし少し拡大された写真をよくみると、サドルに針が刺さっているのがわかる。写真を投稿したネットユーザーは、「刺さっている針の深さや角度から、誰かが意図的に刺しただろう」と書き込んだ。

それに対して、よく自転車シェアリングを利用するネットユーザーは「自転車を使うとき、QRコードを読み込んだ後に、サドルなんかを見ないですぐに自転車を乗っていくから、もしこれがあったら…」「針に、もし致命的な細菌とか付いていたらどうしよう」「自転車を壊すとか、QRコードを壊すとかのモラルの低さと比べて、こっちの方がもっと悪質だ」と非難するコメントが集まった。

(翻訳編集・張哲)

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