世界の生産舞台

中国に代わる「世界の工場」アジア5カ国=会計大手DTT

2017/03/01 06:00

 世界最大な会計事務所のデロイト・トウシュ・トーマツ(DTT)はこのほど、インド、マレーシア、タイ、インドネシアとベトナムは将来5年間に、中国に代わって「世界の工場」となるとの研究結果を発表した。香港紙「経済日報」が22日報じた。

 報道によると、DTTが企業の最高経営責任者(CEO)を対象に行った調査で、将来5年間にインドなどの5カ国が低コスト製造業の最大経済体に形成していき、アパレル、おもちゃ、紡績商品などの労働集約型商品を生産していくだろうとの結論を得た。インドなどの5カ国は新たな世界の工場となるだろうと予測した。DTTは、この5カ国の英語の頭文字から「MITI-V」と称している。

 5カ国の中で、インドは高技術労働者と低技術労働者の両方がいて、12億人の人口という巨大な市場との優勢を持つ。インドには高水準の教育を受けた学生も多く、製造業企業が求めるエンジニアや管理層などの人材を与えることができる。

 この魅力を持つインドは新たな低コスト製造センターになる可能性が高い。中国通信機器メーカー大手の華為技術は昨年9月に、今後インドの工場で毎年300万台のスマートフォンを製造していくと発表した。また、台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)も昨年、インドでiPhone製造工場の建設に100億ドル(約1兆1200億円)を投じると発表した。

 また報道では、専門家はタイとマレーシアは、自動車、化学、機械、ゴム加工産業などの高等と中等技術製造業をより重視しているため、新たな低コスト製造センターにならないと予測している。ベトナムの最大な優勢は人件費にあると示された。

「世界の工場」地位を失いつつある中国

 近年、外資企業の対中投資の減少と中国からの撤退増加で、「世界の工場」と称されてきた中国はポジションを失いつつある。

中国浙江省嘉興市のアパレル製造工場、2008年7月撮影(Matt/flickr)
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