人権弁護士大量拘束から2年

子は就学できない 嫌がらせも…苦境を妻が明かす

2017年04月29日 22時50分

  2015年7月9日から始まった中国当局による人権派弁護士の一斉拘束から間もなく2年。残された家族は、いわれのないうわさの流布や、住居移転を余儀なくされ、さらに子供が就学できなくなるという嫌がらせに遭っている。

 残された妻たちは、夫たちの解放に向けて、ネットを通じて最新状況を伝えている。強制連行された王全璋、李和平、江天勇弁護士はいまだに家族との面会も許されず、江天勇弁護士は行方が分からない。 

 ラジオ・フリー・アジアが29日に公開した、李和平弁護士の妻・王峭岭さんと王全璋弁護士の妻・李文足さんが語る動画によると、李和平弁護士には最近、非公開裁判で3年の禁錮刑が下ったという。これを不当として、彼女たちは別の弁護士に依頼して、夫の無罪釈放に向けて動いていると語っている。

 同じく「709弁護士一斉拘束事件」で拘束された勾洪国弁護士の妻・樊麗麗さんは、李文足さんや王峭岭さんが苦境に置かれていることについてつづった手記を、18日までに大紀元に寄せた。下記はその抄訳。

向かって左から、謝陽弁護士の妻・陳桂秋さん、李和平弁護士の妻・王峭岭さん、王全璋弁護士の妻・李文足さん、勾洪国弁護士の妻・樊麗麗さん(国際特赦組織中国語)

 「あなた、早く帰ってきて…!」

 この叫びには、一人の女性が嘗め尽くした辛酸と、流した涙が込められている。

 王全璋弁護士の妻・李文足さんは、思わず手を差し伸べたくなるような、はかなげな人だ。そんな可憐な女性でさえ、戦うことを選択した。一人息子の泉泉ちゃん(4歳)は、もう2年近くも父親の顔を見ていない。

 一年前、文足さんは弁護士拘束事件で憔悴しきっていた私に付き添ってくれた。709事件の「関連部門(政法委)」が、王全璋夫婦の名誉を傷つけるため、根も葉もないうわさをまき散らしていたころだった。文足さんは、怒りと悲しみに打ち震えていた。

 追い打ちをかけるかのように、泉泉ちゃんが顎に10針縫う大怪我を負った。病院へ向かう途中、泉泉ちゃんは「ママ、痛くないよ」と強がった。医者の診察中、文足さんは待合室の隅で泣いていた。午前2時の病院。孤独感と自責の念に駆られていたようだった。

 当局の「関連部門」職員数人が文足さん親子に張り付いて監視していた。昨年、幼稚園から受け入れを拒まれた泉泉ちゃんは、母親と行動をともにしている。

2015年7月の人権弁護士大量拘束で、囚われの身となった王全璋弁護士と妻・李文足さん、息子の泉泉ちゃん(ネット写真)

就学できない弁護士の娘

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