異例の判決

米ニューバランス、中国商標侵害で勝訴 賠償金1000万元

2017年08月26日 12時55分

 米スポーツ用品大手のニューバランス(New Balance)は、中国企業2社と1個人を相手取った商標侵害の訴訟で、勝訴した。地裁は被告に対して1000万元(約1億6500万円)の賠償金の支払いを命じた。中国で外資企業が勝訴するのは極めてまれ。米トランプ政権はこのほど、中国による知的財産権侵害調査を始めると発表したばかり。

 米紙ニューヨークタイムズによると、中国江蘇省の蘇州中級法院(地裁)は22日、2社の中国靴メーカーと1人の企業家に対して、ニューバランスの著作権を「共同で侵害した」として、損害賠償と他の訴訟費用をニューバランス側に支払うよう命じた。

 裁判官は、被告らが生産する「New Boom」ブランドの靴のロゴなどは、ニューバランスの製品と酷似しているとし、「多くの消費者を惑わした」と指摘した。

 ニューバランスの法務責任者は、賠償金額は外国企業として過去最高との認識を示した。

 米企業の勝訴から、中国当局は今後、米国から制裁発動の可能性もある貿易調査決定との強硬姿勢に、譲歩する可能性がある。

 米通商代表部(USTR)は18日、通商法301条に基づき中国での調査を始めると発表。もし中国の不当な貿易慣行があると証明された場合、米政府は中国製品に対して高率関税を科するほかに、輸入量の制限など独自の制裁措置を行うことができる。

 ニューバランスは1990年代に中国に進出した。中国国内の深刻な模倣品問題で、一時中国市場から撤退した。2003年に再進出を果たし、中国で正規販売会社「新百倫貿易(中国)」を設立。それ以降も、ニューバランスは中国の靴メーカーとの間で商標侵害をめぐって、訴訟を繰り返されてきた。

(翻訳編集・張哲)

関連キーワード
^