中国臓器ビジネス

「中国では人命はとても安い、臓器のほうが高値だ」元医師の告白

2017年10月18日 11時00分

 「中国では、人命はとても安い。臓器のほうが高い値段がつけられているのだからー」沈痛な面持ちで、元医師は語った。中国の臓器移植ビジネスと中国共産党のプロパガンダに詳しい元外科医エンヴァー・トフティ氏が、このたび来日し、14日は広島、16日には東京でそれぞれ中国臓器移植関連イベントで講演した。

 新疆ウイグル自治区の病院に勤めていた元外科医トフティ氏は1995年、中国の処刑場で、生存していた人物から臓器を摘出した経験を持つ。のちに、中国共産党主導の計画的な大量殺人の可能性が疑われる「臓器狩り」問題の初期の体験者として、各国議会などに招へいされ、証言している。トフティ氏はクリスチャンであり、証言は犠牲者への贖い(あがない・賠償の古語で罪を償う)と認識しているという。

 中国当局は「2020年までに世界トップの臓器移植大国になる」と主張しているにもかかわらず、大量の臓器がどこからくるのか、ドナーが誰なのかなどをいまだに明らかにしていない。通常は数カ月~数年の臓器移植までの待機時間が、中国では最短で「数時間」という医学的にありえない環境にある。複数の国際機関の調査により、中国は生きたままの人からいつでも臓器を摘出できる臓器バンクがある、と指摘している。

ウイグル自治区の空港、床案内ルート

 トフティ氏は16日、東京都新宿区で開かれた、日本の臓器移植関連法の整備を求める「臓器移植を考える会(仮題)」(発起人・加瀬英明氏)の勉強会で、「臓器狩り」がいまもなお行われていると述べた。

 新疆ウイグル自治区カシュガル空港で、今年10月までに撮影された写真には、中国語とウイグル語で「特殊旅客、人体器官運輸通路」との優先通路の床案内ルートが設けられていることを紹介。「この画像がフェイクであると指摘する人もいる。私も嘘であってほしいと願っているぐらいだ。なぜなら、空港に案内が設置されるほど、運ばれる臓器が多いということなのだから」と、トフティ氏は述べた。

 中国共産党は2016年5月、中国民間航空会社に対して、「臓器の空輸」ルートを確立させるよう要求した。最近の国内報道では、南方航空は1年で500件以上を空輸したと報じた。専門家は、「これまでの人民軍の航空機ではなく民間機にまで臓器の空輸が展開されるのは、臓器移植件数の増加と、いまだに豊富な臓器供給源をもっていることを示唆している」と分析する。

共産党の洗脳で、囚人からの臓器摘出は「良いこと」

10月14日、広島で開かれた、中国の臓器ビジネスについて考える勉強会で公演するエンバー・トフティ氏(撮影・
広田真蕾/大紀元)
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