トンガ、中国への債務帳消し共同要請案を撤回

2018/08/18
更新: 2018/08/18

[ウェリントン/シドニー 17日 ロイター] – トンガのポヒバ首相は17日、トンガなど太平洋の島しょ国が共同で中国に債務の帳消しを求めることを断念した。関係筋によると、この計画をめぐり中国がトンガに抗議したという。

トンガは、巨額の対中債務を抱える南太平洋の8島しょ国の1つで、中国に債務の帳消しを要請する計画について、域内の支持固めに動いてた。

ポヒバ首相は16日、ロイターに対し、9月初めにナウルで開催される太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議で計画を詰める見通しを示していた。

しかし、17日の声明で首相は「さらなる検討の結果」フォーラムは対中債務問題を話し合うのに適切な場ではなく、各国がそれぞれ解決策を見出すべきとの見解を示した。

関係筋によると、ポヒバ首相が共同で中国に債務の帳消しを求める案を提起した後まもなく、トンガ政府は中国から抗議を受けた。

Reuters
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