中国の極貧地区で血液売買盛ん、伝染病流行の恐れ

2006年06月19日 10時44分
 【大紀元日本6月19日】十年前から、中国中部の河南省などの地区で、血漿採集が大規模に行われ、交差感染が発生したため、深刻なエイズ被害をもたらした。中国メディアの報道では、南西部の貴州省などの極貧地区で、血漿採集の商売が盛んに発展、再び大規模感染の危機が潜んでいると報じた。

 中国誌「南風窓」の報道によると、貴州省には25箇所の血漿採取所があり、年間約1500トンの血漿を採集し、全国生産量の40%を占めているという。これらの血漿採集所は極貧地区に集中し、1回の採取の値段は85元(日本円約1200円)。現地の住民は収入が非常に低いため、多くの人は月に2回自分の血漿を売ることで生計を立てている。早朝の5時から、採取所の前で血漿を売る人が行列を作り、検査を受けるのを待っている。多いときには一箇所で一日800人ほどが訪れる。中共高層部は現地政権に対し、こうした商売の検査と整頓を再三に命令しているのだか、状況は改善されていないという。

 米国国家衛生研究所の研究員・胡宗義氏は、血漿の単一採取は、厳しい検査と消毒を実行しなければ、血液感染のウィルスの拡散ルートになると指摘、採取の機器と被採取者が交差感染し、大規模の伝染病を誘発する危険性が高いと説明した。同氏によると、単一採取された血漿は主に薬品製造に使用しているという。

 90年代の大規模の血液売買によりエイズが大量発生した河南省のエイズ患者を支援し続けてきた中国エイズ問題の民間活動家・胡佳氏は、貴州省での大規模の血漿採取は、現地政権が大金を儲けるために考え出した短絡な策略で、このような極貧地区では人間の健康と命の尊さが軽視されていると批判、ずさんな血液売買は、伝染病の大規模感染を引き起こすことを憂慮している。

 また、「南風窓」の報道によると、中国では単一採取された血漿の純利益は1万元/トン(日本円約15万円)であり、中国の血液製品の年間売り上げは30億元(日本円約420億円)を超えているという。

 

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