サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝のイタリア戦で、退場処分を受けたフランス主将のジネディーヌ・ジダンは、イタリアDFマテラッツィから「卑怯なテロリスト」呼ばわりされていたと、人権擁護団体の「SOSレイシズム」が発表した。
同団体は声明文の中で、いくつかの有力情報によれば、マテラッツィがアルジェリア系移民二世のジダンを「卑怯なテロリスト」と呼んだのは明らかで、国際サッカー連盟(FIFA)に対し、原因究明の徹底調査を要求すると、語った。
今大会を最後に現役引退するジダンは前半7分に先制点を決める活躍を見せたが、延長後半5分にイタリアのマテラッツィと口論の末、頭突きをし、レッドカードの退場処分を受けた。
ジダンとマテラッツィの両者は現時点で、事の真相を明らかにしていないが、フランスTV局の報道によれば、ジダン自身が近日中にこの件についてコメントすると言う。
[ロイター10日=パリ]
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