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北京抗議デモ指定地区の1つ、北京朝陽区日壇公園(RFA)

北京公安、問題解決求める直訴者であふれる

 【大紀元日本9月16日】北京五輪期間中に「抗議エリア」として3か所の公園が指定されたが、当局は申請を受け取るだけで最終的にどのエリアからも許可を出さずに、関連部門に報告するだけだった。ところが、直訴者たちは「抗議エリア」の申請先である北京市公安局治安隊が政府側の新しい直訴場所と見なし、連日直訴者であふれているという。

 「ラジオ自由アジア」によると、五輪期間中に北京当局は紫竹院、日壇公園および世界公園の3か所を「抗議エリア」として設置し、北京市公安局関治安隊は申請受付窓口として、五輪開催と同時に受付を開始した。

 五輪組織委員会秘書・王偉氏は8月19日、なぜ1件も抗議デモを許可しなかったかの記者の質問に、77件の申請の内の74件の申請者は自発的に主管機関との話し合いによって、問題解決したことから申請を撤回したとし、抗議は問題解決が目的であり、抗議デモが目的ではないと弁明した。王偉氏の発言は直訴者たちの注目をひいたという。

 9月11日、北京市直訴者の呉さんは、「われわれは最初に、抗議デモは反政府行動だと考えたため、抗議に出れば五輪終了後に、秋頃に当局による抗議者の一斉逮捕を恐れて、誰も抗議に行かなかった。しかし、王偉氏の記者に対する回答では、デモ申請は反党反政府ではなく、党および政府を信じ問題解決するために行ったからとの説明があったから、北京の直訴者たちが相次いで申請に出かけた。今では、デモ申請が流行っていて、私が申込先に着いたときに、すでに20人くらいが先にいた」と説明した。

 一方、ある警察は呉さんの友人である直訴者に対して、8月だけでデモ申請した件数が千件に達し、その内、800件以上が立ち退き関係だと漏らした。

 呉さんは、「警察は申請者に簡単な質問をし、記録してから、ここでは許可は出せないが、事情は関連部門に報告すると告げられた」と9月9日にデモ申請したときの状況を説明した。呉さんは当時、外国人記者2人と国家信訪局関係者もいたため、警察は優しく対応してくれたと語った。

 これに対して、9月10日、デモ申請のために当局を訪ねた直訴者・李さんによると、当日は30~40人の申請者の内、十数人が地方から来たもので、警察は地方の直訴者を荒く扱ったという。本人たちは列に入れなかったため、申請を諦めたという。

 「ラジオ自由アジア」によると、北京へデモ申請をした上海直訴者の多くは、強制送還されてから軟禁または拘束されたという。例えば、直訴者・呉党英さんは強制送還された後、自宅で軟禁されており、裘美麗さんおよび謝金花さんは指定抗議エリアの周りを1周しただけで、強制送還されてからそれぞれ半月と1か月間拘束されたという。また、10日に広西省からの11人の直訴者も北京で申請した際に拘束され強制送還された。

 前出の呉さんは、北京の直訴者たちは現在、デモ申請の申込先は政府側が新たに設けた「信訪部門」だと見なし、直訴者たちは政府を信じてそこを訪ねているのだと語った。

 
(翻訳/編集・余靜)


 (08/09/16 23:08)  





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