THE EPOCH TIMES

「麻生首相、私の家族を助けてください」

2008年10月25日 09時50分
 【大紀元日本10月23日】日本に在住する中国出身の法輪功学習者4人および支援者らが21日、永田町の衆議院会館前に集まり、請願活動を行った。24日から北京で始まるアジア欧州会議(ASEM)の首脳会議に出席する予定の麻生太郎首相に、中国国内で現在もなお続けられている凄惨な法輪功学習者への迫害を直ちに停止するよう、中国国家主席・胡錦濤氏に直接提言することを求めた。

 午後2時から同所でおこなわれた発言集会では、4人がそれぞれその悲痛な心情と、訪中する麻生首相へ向けて、中共の法輪功迫害を止めさせてほしいという切実な願いを訴えた。

 17年前に中国黒龍江省から来日し、現在は日本国籍を取得している榑林光弘さんが、この日のために静岡県藤枝市からかけつけて、8年前日本から中国に一時帰国したが法輪功の信仰を堅持したため10年の判決を言い渡された弟の解放を求めた。
榑林光弘さん<大紀元)



 榑林光弘さんの出身は中国の東北地区。法輪功が中国大陸で弾圧される前、健康法として中国東北地区で圧倒的な人気を博していた。榑林一家8人も、お父さん以外全てその愛好者だった。2000年2月、光弘さんの弟、当時日本で留学していた解運歓さんは、北京に帰国して法輪功の無実を国の上申機関(信訪局)に請願したが拘束されて日本に戻ってこられなかった。

 「私の弟たち、姉、兄嫁、母親は、法輪功への迫害を止めるよう陳情に行っただけで拘置所に不法監禁されました。4番目の弟の解運歓は、法輪功のビラを配ったという事実無根の理由で10年の懲役刑を言い渡され、黒龍江省牡丹江の刑務所で、毎日十数時間もの過酷な無償強制労働を強いられています。今でも弟のことを思い出すと、涙が止まらず泣くばっかりだ。」

 また、北京清華大学の経済学講師で、昨年12月に来日した虞佳さんは、中国にいたときは自身が迫害を受け、さらにそれぞれ10年と12年の判決を言い渡された弟夫婦などの知識人の法輪功学習者の迫害を受けている状況を紹介した。

 「私の勤めていた清華大学では、99年に迫害がはじまって間もないころ、中国の警察によって法輪功学習者一人が殴り殺されています。私たちは、法輪功の修煉を通じて良い人間になろうとしているだけなのです。麻生首相、お願いします! この苦難のなかにいる善良な人々を、どうか助けてください!」
北京清華大学の経済学講師で、昨年12月に来日した虞佳さん



 10年前に来日、日本人と結婚した中国・大連出身の周金華さんは、中国にいる家族が危険にさらされていながら、自分が助けに行くことができない辛さを切々と語った。

 「私は、法輪功学習者の一人として、日本の国会の前で自由に発言できることに感激しています。中国では法輪功を学ぶだけで危険にさらされます。私の妹の周美華は、馬三家収容所という、中国の強制収容所のなかでも特に悪名高い、残酷な場所に監禁されています。私の弟は、法輪功の無実を訴えるために北京へ陳情にいきましたが、大連へ帰ってから不当拘束され、頭からし尿をかけられたり、タバコの火を押し付けられるなど、ひどい拷問を受けました。」

 東京江東区在住の呉麗麗さんは、姉の呉暁華さんが受けた凄まじい迫害の状況を、涙で声を詰まらせながら語った。

 「今年55歳になる私の姉の呉暁華は、もとは大学の美術教師でした。多くの学生から慕われたすばらしい教師でした。姉は法輪功迫害が始まった1999年7月以来、9年間で20回も不当逮捕されました。その度に、姉に法輪功を放棄させるために、凄まじい拷問・虐待がおこなわれました。しかし姉はそれに耐えたばかりか、真善忍の心を、自分を迫害する収容所の人々に伝え続けたのです」

 NPO法人日本法輪大法学会の代表・鶴園雅章氏も集会のはじめにスピーチを行い、今の中国社会が著しいモラル崩壊を招いていることは、中国共産党による法輪功迫害と無関係ではないとして、次のように述べた。

 「最近、毒性のあるメラミンが混入された粉ミルクが、中国国内のみならず、世界各国に輸出されて大問題になっていますが、これらの毒入り食品と、中国共産党の統治とは無関係ではありません。真善忍を掲げる法輪功を迫害するような中共が、社会モラルの崩壊を招いたことは当然の結果なのです」

 衆議院会館前の路傍に整然と並んだ法輪功学習者は、「麻生首相、法輪功学習者を助けてください!」と書かれた横断幕や、残酷な迫害状況を示すパネルを手に掲げ、終始静かに瞑想しながら、道行く国会議員や政府関係者に法輪功迫害停止への支持を訴えた。



 集会の後、NPO法人日本法輪大法学会とNPO法人日本脱党支援センターの代表が、内閣府へ赴き、アジア欧州首脳会議(ASEM)に出席する麻生首相にあてて、この集会の趣旨に基づく内容の要望書を提出した。

(記者・鳥飼 撮影・張本真)


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