【大紀元日本11月6日】極端な学歴至上主義や、過酷なまでの試験偏重によって、子供や学生の正常な発達が妨げられていることが指摘されている中国の教育事情。
そのような中国の教育の現状に対し、率直に疑問を呈する中国人ネットユーザーからの投稿論文が11月3日の北青ネットに載った。以下にその概要を紹介する。
文中の「填鴨」とは、食用のアヒルに強制的に詞料を注入して肥大させる飼育法であり、ここでは所謂「中国式つめ込み教育」を指す。
「今年のノーベル各賞もすべて決定した。残念ながら中国はまたもや受賞を逃した。わずかな慰めは、受賞者の中に銭永健という米国籍の華人がいたことである。米国籍華人のノーベル賞受賞者はすでに7人もいることからすれば、我われ中国人の血統がノーベル賞と無縁でないことは証明できるだろう。しかしなぜ、同じ中国人でありながら、アメリカで育ち学んだ彼らは受賞でき、中国で育ち学んだ私たちにはそれができないのか。日本人が4人も同時に受賞できるものが、なぜ一衣帯水の中国人にできないのか」
「中国は13億人の人口大国であり、また1200万人の大学生を抱える教育大国でもあるはずだ。多くの大学院生・教授・博士がいながら、彼らは一体何をやっているのか。いや、違う。受賞できない理由は、人材がないからでも、金がないからでもない。率直に言えば、これは教育の問題である。小学校から中学・高校まで、すべて試験漬けの教育なのだ。そのため中国の学生には、「死ぬ気」で勉強させられ、「死んだ本」を読まされ、勉強しすぎて「死ぬ」と、どれにも「死」の字がつきまとうのである。中国の教育には、個性も、新しいことへの挑戦もなく、反骨の精神も見られない。このような教育体制の中からノーベル賞受賞者が出てこないのは当然だろう」
「こう言うと、日本に在住する中国人の家長から反論があるかもしれない。中国の学校は、日本の学校より厳格に教育するので、たとえ家族が二つに分かれても、我が子を中国の学校に行かせて基礎教育を受けさせたいと願う親もいるからだ。アメリカと同じような日本の学校の「放羊(放牧式)」教育ではだめだ、というのである。しかし、その結果はどうであったか。日本やアメリカの「放羊(放牧式)」教育が多くのノーベル賞受賞者を輩出する一方、中国の「填鴨(つめ込み式)」教育からはその半分も輩出できなかったではないか」
「反骨イコール真理ではない。しかし、真理への道は反骨から始まるのである。激しさイコール正しさではない。しかし、正しさに至るには、激しさを必要とするのである。中国の教育は、いつになったら反骨を許容し、激しさを容認できるのか。中国の大学や研究機関が、十分な思想・言論・学問の自由を獲得し、独立した、自由な知識人層を形成できれば、中国人によるノーベル賞受賞も遠くはないはずである」
この中国人ユーザーによる投稿論文は、日本など他国のノーベル賞受賞をきっかけとして、中国の教育がかかえる根本的な問題が相対的視点で認識されるとともに、思想・言論・学問の自由といった基本的人権のレベルから中国が再生されなければならないことを示唆している一例と言えるだろう。
(翻訳編集・鳥飼)
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