【大紀元日本6月1日】北京・天安門で起きた中国政府による学生らへの流血弾圧は今年で20年になる。香港市民愛国民主運動支援連合会(支連会)は「六四天安門事件」の20周年を追悼記念し、5月31日にデモを行い、約8千人が参加した。
デモの隊列は当日午後3時半頃に銅鑼湾(トンローワン)のビクトリア・ハーバー公園を出発し、香港政府本部が目的地である。途中はグローセスターロード、へネシーロード、バトリー・パス、クイーンズウェイ・ロードを経て、香港政府本部に到着した。参加者は「六四の名誉を回復せよ」「虐殺責任を追及せよ」「曾蔭權(ドナルド・ツァン)は我々を代表できない」などシュプレヒコールをしながら行進した。
今回のデモの主題は、「六四を忘れてはならぬ」「英雄の志を継承し、民主の主張を引き継げ」。行進の先頭を率いるのは1989年に生まれた今年20歳の若者たちである。
天安門事件当時、中国当局に指名手配された21人の学生および労働者リーダの1人で、2年間の刑を処されて、後米国へ亡命した前民主運動リーダ・熊焱(ション・ヤン)氏は、デモの前日に米国から香港に到着し、多くの人が天安門事件の名誉回復を求めることを支持しているのを知り、喜びを示した。
民主党前主席・李柱銘氏は個人的の安全問題に対して懸念していないとし、天安門事件のキャンドル追悼会に参加するように市民へ呼び掛けた。現在弁護士の仕事に専念した李氏は昨年政界を退き、同年8月立法会選挙期間中に暗殺されそうになった。犯人はすでに警察に拘束され6月16日に高等裁判所で審議される。 | 「六四の名誉を回復せよ」「虐殺責任を追及せよ」のスローガンを掲げる参加者ら(許青海・大紀元) |
 | 今回のデモの主題は、「六四を忘れてはならぬ」「英雄の志を継承し、民主の主張を引き継げ」となっている(許青海・大紀元) |
 | 香港行政長官のドナルド・ツァン氏が立法会で、天安門事件について、香港の全ての民衆を代表し発言したが、香港市民の多くは不満を抱いている(許青海・大紀元) |
 | 「中共は8千万人の同胞を殺害」「共産党がなければ、新しい中国がようやく現れる」のスローガン(許青海・大紀元) |
 | 太鼓で天安門事件を追悼する市民(許青海・大紀元) |
 | 香港に留学する外国人大学生も応援に駆け付けた(許青海・大紀元) |
 | 大学生らも自らスローガンを作り、デモに参加した(許青海・大紀元) |
(翻訳編集・余靜)
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