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集会参加者による黙祷(大紀元)

いま新たなる決意:「六四」天安門事件20周年記念集会開催

 【大紀元日本6月6日】1989年6月4日、官僚腐敗に抗議し、言論・報道の自由、政治の民主化を求めて天安門広場に集まった大学生・市民らに対し、中国共産党政権は大規模な武力鎮圧をおこない多数の死傷者を出した。

  その「六四」天安門事件から20年目に当たる今年6月4日、東京・池袋で、事件の犠牲者を追悼し、中国の民主化を改めて誓う「六四」天安門事件20周年記念集会が開催された。

 集会の冒頭では、「六四」当時の写真がスライドで上映され、チェロ奏者・江原望氏による追悼曲「鳥の歌」が演奏されるとともに、参加者全員が1分間の黙祷をして20年前の事件の犠牲者へ祈りを捧げた。
チェロ奏者・江原望氏による追悼演奏(大紀元)


 同集会実行委員会の代表・林飛氏は開会の挨拶で次のように述べた。

 「あの六四から20年経つが、今でも世界そして日本で、中国の自由と民主化を求める活動家たちは努力している。私たちは、日本の皆さんおよび支援をしてくれた仲間たちに感謝したい。20年前、天安門広場でおこなわれた民主化要求運動は、中国の歴史上、最も重要な運動であった。中国共産党政権による、キリスト教団体、法輪功、チベット、ウイグル、内モンゴルなど、自由と自治を求める人々に対しての高圧的政策はいまだに変わらない。しかし、このような高圧的な政策は、すでに中国国内の民主・人権運動を阻止することはできなくなっている」。

 続いて、ダライラマ法王日本代表部事務局長・TGアリヤ氏は、まず「六四」20周年に寄せられたダライラマ法王の声明を読み上げて、次のように述べた。

 「私は今日ここに、中国政府を批判するために来たのではなく、自分の祖国の平和を求めるために来た。チベット人は反中国や反漢民族だと言われるが、実はそうではない。私がこの場にいることが、その誤解を晴らす明確なメッセージになると思う。胡錦涛主席は、調和社会を語っているが、それは自由と信頼から生まれるはずだ。この会場内には中国政府の関係者が来ているだろうが、それは良いことだ。話し合うことが大切だ。そして、六四事件を中国国民に謝罪するべきだ」。
ダライラマ法王日本代表部事務局長・アリヤ氏(大紀元)


 また、内モンゴル人民党日本代表のエンフオチル・フビスガルト氏は、89年の「六四」の前に内モンゴルのフホホト市で起きた大学生の抗議活動と当局による圧力、および北京の「六四」の内モンゴルへの影響について、次のように語った。

 「89年当時、私はフホホトの大学生だった。その年の4月16日、中国共産党がモンゴルの英雄ジンギスカンの祭りを禁止したことに対して、私たちは座り込みの抗議をした。そのころ北京の大学生の運動が始まった。中共当局は、私たちを民族分裂主義だと決めつけた。そのため、私は89年の卒業生だが、その年の12月まで国家から与えられるはずの仕事が与えられなかった。91年に私はモンゴル国へ亡命した。66年の文化大革命のとき、中国がモンゴル人におこなった殺戮を忘れていない。六四事件の内モンゴルへの影響は、中国共産党に対するモンゴル人の不信感を、さらに増大させたことであった」。
内モンゴル人民党日本代表・フビスガルト氏(大紀元)


 さらに、周辺国に対しても中国が反民主の影響を及ぼしている実例を、ビルマ・カチン民族解放機構日本代表のマリップ・セン・ブ氏は次のように述べた。

 「89年は、私たちにとっても忘れられない年だ。六四の数ヶ月前の88年から、私の国ビルマでも民主化を求めて同じような事件があった。約3千人が殺された。多くの市民や僧侶が逮捕され、投獄されて命を奪われたのだ。誰も自分の国を離れたくはないが、いま私たちが外国にいて祖国の民主化のために努力しているのは、祖国を愛しているからだ。軍事政権のために日本人ジャーナリストの長井健司さんが殺されて、本当に申し訳ない。そんなに悪い軍事政権がなぜ今も存続しているかというと、中国政府が裏でサポートしているからだ。これから民主化を目指している中国の皆さん、チベットやモンゴルの皆さんと、心を一つにしていきたい」。
ビルマ・カチン民族解放機構日本代表マリップ・セン・ブ氏(大紀元)


 また、CIPFG(法輪功迫害真相調査連盟)アジア調査団副団長・安東幹氏は、中国国内における人権問題の一つである法輪功迫害について、次のように話した。

 「私自身は、ファールンゴン(法輪功)のメンバーではない。ファールンゴンの人々は、真善忍を求めて、真面目に生きようとする良い人ばかりだ。だから中国で爆発的に増えるのは当然だ。中国共産党の主張するような邪教でもカルトでも全くない。しかし10年前の99年7月20日から、中共はファールンゴンへの大弾圧を開始した。数千人が拷問などによって殺されている。生きているファールンゴン学習者から臓器を奪い取る『臓器狩り』もある。一刻も早くファールンゴン迫害を止めさせなければならない。我々の分析によれば、中国共産党の解体はもう近い。中共および関連組織からの脱党者は、すでに5500万人に上る。中共独裁は必ず崩壊する」。
CIPFGアジア調査団副団長・安東幹氏(大紀元)


 この日の集会では、日本アムネスティ・茶井千明氏、キリスト教牧師の東海林勤氏、山梨大学准教授の石塚迅氏、北朝鮮強制収容所をなくすアクションの会NO FENCE事務局長・宋允復氏、民主中国陣線日本支部元主席・李松氏、上海の人権活動家・馮正虎氏らも発言した。 約150人の参加者で満場となった会場は、中国の民主化を目指す新たな決意の場となっていた。

 
(記者・牧)

 (09/06/06 09:03)  





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