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「藥」は音「樂」から生まれた(新唐人テレビ)

≪新連載!≫【悠遊字在】漢字の由来(一) 「薬」は、音「楽」から生まれた

 【大紀元日本3月5日】漢字には物語がある。その物語には伝説や歴史が語られている。今週から始まる連載、『【悠遊字在】漢字の由来』は、そんな漢字の奥深い世界に触れるコラムであり、漢字の由来や変遷を辿るコーナーである。ひとつひとつの漢字の持つ面白さが出ていてなかなか興味深い。

 1回目の漢字は「樂」と「藥」。

 今でこそ別々になっているこの2つの漢字が、実は大昔では同じ漢字であったことをご存知だろうか。

 遡ること5千年。漢民族の先祖と仰がれている黄帝は、今の中国の中部(中原)の主となったが、北方の蚩尤(しゆう)は「自分こそ中原の主だ」と主張し、絶えず黄帝と争っていた。両軍の長き戦いにあえぐ庶民の姿に黄帝は焦り、心を深く痛めた。そしてある夜、黄帝の夢に天の使者が現れ、「牛皮の太鼓の音で蚩尤を制することができる」と黄帝に告げたという。翌日、黄帝は職人に牛皮の太鼓を80個作らせた。

 数日後再び両軍が戦った時に、太鼓の音が響き、天地が揺れ、蚩尤は強い頭痛に太刀を落とし、地面を転げ回った。蚩尤の配下も多く死傷した。

 黄帝はこれを見て喜んだその時、振り返ると自軍の兵士も地に倒れていた。そこで急いで樂師を呼び、治療法を考えさせた。樂師はやってくると、兵士の弓矢のつるを解き、それを木に結びつけ、それで優雅な音楽を奏で始めた。その美しい音色とともに、兵士たちは奇跡的によみがえったと伝えられている。

 「樂」という字はまさにこの物語に出てきた弦(弓の糸)を木にかけた様子を表している。これは最古の弦楽器のひとつであり、二つの「弦」の間の「白」は「白い色」ではなく、調弦する道具を表していると言われている。

 「樂」の持つ意味も物語で語られたように、病を治せる音や楽器を表し、「藥」の意味も兼ねていた。後に、人々は多くの植物で病気を治療できることに気付き、「樂」の上に草かんむりを付け、「樂」と「藥」を使い分けるようになったという。

 音楽は人の心を癒し、快楽や心の健康をもたらす。そして、心の健康こそ、体の健康の一番のカギとなる。つまり、心地よい音楽は「藥」ともなることを私たちの祖先は知っていたのだ。

 ※新唐人テレビでは、この話を映像でお楽しみいただけます。

(翻訳・河合⁄編集・心明)


 (10/03/05 05:00)  





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