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汚水汚物を溜めている水槽(ネット写真)

中国汕頭でも「地溝油」:養豚場の汚水とレストランの生ゴミから、食用油を再生

 【大紀元日本4月14日】中国では最近、「地溝油」という言葉が各地の報道で頻繁に言及されている。「地溝油」とは「工場の廃棄油や下水道の汚水、残飯から再生した食用油」である。3月17日全国紙「中国青年報」が、中国では年間300万トンの「地溝油」が生産され、多くのレストランで利用されている事情を報道した後、「地溝油」を生産する実態が各地のメディアでも取り上げられ、国民の間で外食に対する不安を巻き起こした。地方紙「南方都市報」は先日、中国広東省汕頭市に数年前から設立された、生産量の多い「地溝油」工場の情報を入手し、4月5日、同紙記者が飲食業者を装って、情報提供者と共にその工場を訪れた。

 情報提供者によると、同業者の間では、「地溝油」は「バター」と呼ばれている。記者は「バター」を購入しようとする飲食業者を偽って、当地の泰龍工業団地の近くにある工場に潜入した。

 工場は高い塀に囲まれ、看板もなかった。入り口に棒が立っている。棒の上端にはパッケージがかけられている。これは汚水買い取りとリサイクル食用油販売をやっていることを意味すると情報提供者が教えてくれた。

 工場に入ると、悪臭が襲ってきた。工場内に汚水や汚物を蓄積している大きな水槽が8つある。奥には汚水から油を絞り出す機械が置いてある。黄色い油は汚れた機械から抽出されている。

 この工場で働いている女性の話によると「水槽の中は全部ごみ。毎日ここにいると、体も臭くなる」と言うが、月1500元(約2万2千円)を受け取るために我慢している。女性によると、水槽に溜まっている汚水とごみは殆ど下水道の汚物。養豚場の汚水とレストランの生ゴミも混入されているという。

 この工場では毎月20~30トンのリサイクル食用油を生産し、周辺地域や福建省に流している。

 7日午前中、記者は政府部門に同工場の存在を告発した。汕頭市質量技術監督局の関係者は「食用に流れているかどうかを詳しく調べる」と語った。

 この工場は生産許可はなかったが、数年前から存在していた。2008年に一度取り締まりを受け、生産を停止。生産が無断で再開されていたことは、今回の記者の調査で初めて発覚したという。

(翻訳編集・YJ)


 (10/04/14 07:13)  





■キーワード
リサイクル食用油  汚水  地溝油  汕頭  


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