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コートジボワール・アビジャンの市場へペットボトルを売りに行く女性 (Pascal Guyot/AFP/Getty Images)

太陽で水を消毒 その意外な効果とは?=アフリカ

 【大紀元日本5月12日】WHOの統計によると、世界では毎年340万人が水による病気で死亡し、特にアフリカ諸国では不衛生な水が原因で多くの子どもたちが命を落としている。貧しい国できれいな水を手に入れるのは至難の業だ。

 アフリカの最貧国のひとつ、ウガンダで水をきれいにするNGOがある。その名も「ウォーター・スクール」(The Water School)。水を入れたペットボトルを数時間太陽にさらし、水を殺菌するという方法を編み出した。コストもかからず、とてもシンプル。現地の住民に水の殺菌方法を教え、手洗いの推進や衛生面の教育も行う。

 同NGOの創設者のひとり、ボブ・デル氏は、初めてウガンダを訪れた時に見た光景が忘れられないという。「子どもが、家畜の小便を飲んでいたんだ。彼らは泡立った沼から家畜を押し出すと、その沼の水を飲んでいた」。

 ボブ・デル氏はアフリカから母国カナダへ帰国し、当時キリスト教系の慈善団体で働いていたフレーザー・エドワード氏に出会う。2人は貧しい村民が汚染された水を飲む現状を目にした。そこでは、20%の子どもたちが水による病気にかかり、5歳の誕生日を迎えることができない。1時間以上歩いて汚い沼地に通い、家族のために水を運ぶ子どもたちもいる。どうすれば住民は、きれいな水を手に入れることができるだろうか。2人は考えた。

 「一日1ドルで生活している人たちに、(浄水のための)フィルターや設備は高すぎる。NGOがフィルターを購入し、住民に水を与えていたが、それだと住民が自立できない。塩素は僻地へ運ぶには危険だし困難だ」。住民が必要なのは、簡単でお金がかからず、自分たちの手で水をきれいにすること。ペットボトルに水を入れて、太陽の下で殺菌するというアイデアが浮かんだ。

 赤道直下のウガンダでは、太陽光線と強い紫外線がペットボトル内の水を突きぬけ、殺菌してくれる。6時間放置すれば、水の中のバクテリアは消滅する。フレーザー氏らがこの手法を広めると、短期間で効果が現れた。子どもたちは病気にかからなくなり、学校にも通えるようになった。「すばらしいことは、この方法はお金がかからないこと。私たちは手洗いと衛生について教育し、10ドルで子どもたちにきれいな水をあげられるのです」とフレーザー氏は話す。

 ペットボトルを利用した水の殺菌。これまで見過ごされていた、意外な方法が大勢の子どもたちの命を救っている。

ウォーター・スクールのウェブサイト:
http://www.waterschool.com/

(John Christopher Fine/翻訳編集・郭丹丹)


 (11/05/12 07:00)  





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  NGO  慈善団体  ウガンダ  ペットボトル  ウォータースクール  


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