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6月のCPIは6%に? 政府機関が見解=中国

 【大紀元日本6月24日】中国国家発展改革委員会価格司の責任者は22日の記者会見で、6月の消費者物価指数(CPI)は2008年7月以来の最高水準である6%まで上昇するだろうと述べ、インフレがさらに悪化する認識を示した。専門家らの間でも6%超えとの予測が広まっている。

 同責任者は「インフレの上昇が失速したのか」との質問に対し、6月に初めて6%の大台に乗り、その後下半期に反落が出現するが、今後しばらくの間、高伸び率を維持すると回答した。

 5月のCPIは5.5%に達するなど34カ月ぶりの最高水準を記録した。同委員会は食品価格の高騰が5月のCPIを押し上げたと認識している。

 興業銀行のエコノミスト・魯政委氏は財新網の取材に対し、水害の影響で水産品と農産品の価格が高騰しているため、6月にCPIが6%を突破する可能性が大きいと見ている。同氏は5月のCPIを正確に予測していた。

 野村證券の中国経済専門家の孫弛氏もCPIは6月に6%を超える可能性が大いにあると分析している。大口商品価格や過剰流動性、輸入型インフレなどインフレを引き起こす要素に重大な変化がないほか、各種原料や人件費の上昇で、6月にさらに上昇するのは間違いないという。

 しかし、米大手債券格付け機関ムーディーズが発表した資料によると、5月にCPIが大幅に上昇したのは食品価格の高騰のほか、工業用原材料の値上がりも原因の一つだという。それによると、5月と比べ、燃油価格は20%、鉄金属は14%、非鉄金属は16%とそれぞれ値上がりした。干ばつと水害で高騰した農産品価格だけがCPIを牽引したのではないとの認識を示し、過熱する経済と、国際市場で上昇した原料価格が原因だと見ている。

 中国ではインフレで生活苦を訴える抗議活動が頻発しており、止まらないCPIの上昇は政権の命取りになりかねない。中国政府はさらなる対策に追われている。

(翻訳編集・高遠)


 (11/06/24 06:05)  





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CPI  干ばつ  水害  


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