THE EPOCH TIMES

カザフスタンの金メダリストは中国人だった 「養狼計画」の成果か

2012年08月03日 08時32分
【大紀元日本8月3日】ロンドン五輪の女子重量挙げでカザフスタンの2人の女子選手は金メダルを獲得したという「快挙」を成し遂げた。しかし、中国メディアによると、2人は「中国人」であり、「快挙」の背後に中国スポーツ界が推し進めている「養狼計画」があったと伝えた。

 「中国人」と指摘されたのは53キロ級の金メダリスト、ズルフィア・チンシャンロ(19)と63キロ級を制したマイア・マネザ(26)。ロンドン五輪公式データでは、チンシャンロは同国最大の都市アルマトイの出身。清代に中央アジアに逃れた回族の末裔とされる東干族で、伝統的に中国語を話すことができるという。マネザは、キルギス生まれで両親とともに10年ほど中国で暮らした経験がある。

 一方、中国メディアは、2人とも中国で生まれ育ち、本名はそれぞれ「趙常寧」「姚麗」であり、湖南省のチームに所属していた選手だった。競技の普及計画である「養狼計画」でカザフスタンに送り出されたと報じた。

 「養狼計画」とは、独り勝ち状態が続く卓球競技の衰退を懸念した中国は各国にコーチを派遣して中国の技術を教え、強いライバル(狼)を 養成しようとする計画目的で2009年に始まった。のちに、卓球のみならず、ほかの競技種目においてもこの計画が進められた。

 2人は2008年、カザフスタンに送り出され、「合法的に」同国の国籍を取得したと中国メディアは伝えた。また、同国に滞在する期間は5年間という取り決めがあり、今回のロンドン五輪は2人にとってカザフスタン人として活躍する最後の場となる。

 中国側はこの最後のチャンスを生かし、2人にメダルを獲得させようと、同種目で世界記録保持者の中国人選手の試合参加を見送った。

 ラジオフリーアジア(RFA)が専門家の話として、ここまでカザフスタンに尽くした中国の本当の目的は「国際ウェイトリフティング連盟で中国に有利な働きをしてもらうため」と報じた。

 2人とも中国人であるという報道を否定し、マネザは「中国で重量挙げを練習したことがない」と話し、中国語で取材をする新華社通信の記者に英語で話すよう求めていたという。

 (翻訳編集・高遠)


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