THE EPOCH TIMES

<赤龍解体記>(90)人民大会堂前で地雷調査か 党大会警備が「臨戦状態」

2012年11月05日 14時30分
人民大会堂の芝生で、地雷探知機を手にする警備(微博)

【大紀元日本11月5日】8日の中国共産党第18回党大会開会を控え、北京は軍が駐屯し、厳重な警備体制が敷かれている。近日、大会を保衛する部隊が天安門広場のそばにある人民大会堂の芝生で、地雷探知機を手にして地雷を探知する写真がネット上で広まり、注目を集めている。

 新浪微博(ミニブログ)に写真を投稿したのはユーザー「中国微生物」。江蘇省新沂市の娯楽施設を運営する同ユーザーは「これは国家地質探査隊が地質調査をしているのではなく、安定維持部隊が地雷を探知している」とつづった。北京政法大学法学院の何兵・副院長は、「杯弓蛇影(杯の酒に映った弓を蛇と勘違いする、疑心暗鬼の様子を指す)」とコメントし、当局の過剰な警備体制を皮肉った。

 AP通信は2日、「中国共産党は権力交代を確保するために膨大な資金を投入している」と指摘した。党員の投票で指導者が選出されるのではなく、法律や明確な規定もなく、中央委員会の常務委員も含むすべての人事が指導部の内部秘密会議で決定される。「権力移譲は脆弱な専制政権を維持する命綱だ」と記事は切り込んだ。

 米ニューヨーク・タイムズ紙も1日の報道で、一週間の党大会は北京市民の生活に数々の困難をもたらし、「臨戦状態」だと喩える地方の公安庁もあると報じた。政治の異見者らが自宅に軟禁されたり、警察に伴われ地方に「旅」に出されているという。

 著名な人権活動家の胡佳氏は北京から追い出された一人。「これは荒唐無稽ではないか。彼らのノイローゼはよりいっそう重くなってきた」と胡氏は批判。同じく北京から強制退去されたチベット人女性作家の唯色氏は、「我々は不調和的な存在とされている」「この重要会議の開催期間中、彼らは我々に消えてほしいと願っている」と指摘した。

 「曖昧な所はなく、少しの隙もない。正確で過ちはなく、絶対に失敗しない」。北京市交通委員会のこの党大会中の方針は、さまざまな分野で徹底されている。刃物の販売禁止に加え、インターネットも制限により以前よりも数段、通信速度が遅くなっている。高級ホテルやクラブのテレビ番組からCNNやBBCが姿を消し、洋書書店の書架からは、中国政治・歴史関連の書籍が消え、育児書やホラー小説が並ぶ。中国の証券監督管理委員会も、党大会開会中に「北京を攪乱」しないよう、市場の変動を最小限に保つよう、取引関係者に指導しているという。

 (翻訳編集・呈工)
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