中国、北朝鮮政策失敗論が高まる 専門家「計算高さが原因」

2013年02月19日 14時30分
平壌2月14日、核実験を祝う集会(Getty Images)

【大紀元日本2月19日】「このわがままな彼女と分かれよう」-中国の警告を無視して予告通りに行われた北朝鮮の核実験。長年の援助の見返りは国内に飛来する可能性のある放射能なのか。国内から対朝鮮政策失敗論が噴出し、かつての運命共同体と手を切るべきだとの声が高まっている。政府は政策の見直しが迫られている。

 今回の核実験で中国のこれまでの援助が水泡のように消え、さらに米の「アジアへの旋回」に緊急性を増した。「面子も裏子(実質的な利益を指す中国語)も失った」と揶揄され、まったく立場のない中国。こうなったことの原因について光明日報の董郁玉評論部副主任はニューヨークタイムズ(NYT)への寄稿記事で、北朝鮮を米中関係のカードとして切ってきた中国の計算高さが招いた結果だと分析した。

 「中国は北朝鮮をそろばんの珠のように弾こうとしたが、実は北朝鮮に弾かれた」

 中国のこれまでの援助は我欲にまみれた行動だ。惜しまぬ援助をしていても、他国との争いでいつでも北朝鮮を見捨てる用意もある。そんな中国の下心は北朝鮮に見透かされ、援助されても感謝の一言もなく、中国の面子や利益を考慮する行動を取るつもりは毛頭ない。

 相手の利益をないがしろにするまで自国に利益をもたらそうとする姿勢は両国に共通している。倫理と道徳を欠いている北朝鮮と中国は倫理のデットラインの低さを争っていると同副主任は記事で述べた。

 中国は今後、核心的利益の為に北朝鮮問題に介入するだろうが、その核心的利益が北朝鮮に察知されている以上、中国は敗者になると運命づけられているという。

 しかし、敗者になっても中国は対北朝鮮政策をそう簡単に変えないとみられている。韓国国民大学教授で北朝鮮問題専門家のアンドレイ・ランコフ(Andrei Lankov)は中国にとって、核実験よりも北朝鮮の政権崩壊を最も恐れていると今後も従来の政策を踏襲する見方を示した

 新華社通信も高まる政策失敗論について、17日の記事で「北朝鮮の核実験は米国が念頭にあるものだ。米国と韓国、日本の政策の失敗だ」と反発し、政策の変更がないことをほのめかした。

(高遠)


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