中国当局、新法王に警告 台湾総統は就任ミサ出席へ

2013年03月16日 12時09分
就任後、初演説する新ローマ法王・フランシスコ1世(Servizio Fotografico LOsservatore Romano/Getty Images))

【大紀元日本3月16日】バチカンと中国はいまだに緊張状態にある。14日に新ローマ法王が選出された。これを受けて中国当局は「台湾と外交を絶ち、内政干渉をやめる」ようローマ法王庁に警告した。共産党が独裁政権に立った1949年以後も、中国との関係悪化に係わらずバチカンは台湾と外交関係を維持している。台湾総統はバチカンとの関係を保つために19日に開かれる就任ミサに出席する予定だ。

 中国外務省の華春瑩報道官は14日の定例記者会見で、バチカンに対し「台湾とのすべての外交を断絶し、中華人民共和国が中国を代表する唯一の合法的な政府で、台湾はその領土の一部であることを認めるべきだ。宗教事務を名目に内政干渉をしてはいけない」と述べた。さらに新法王選出後の執政について「柔軟な態度で中国との関係改善のための条件をつくることを希望する」と話した。

 一方で、台湾総統府は15日、欧州で唯一バチカンと外交関係を結ぶ台湾の馬英九総統が19日に開かれる就任ミサに出席するためバチカンを訪れると発表した。今後もバチカンとの関係を保つことを目的としていると見られる。

 アルゼンチン出身のフランシスコ1世(ベルゴリオ枢機卿、76歳)は、選挙会議2日目の最終投票で、選出に必要な投票総数の3分の2を大きく上回る票を獲得し、新ローマ法王に決定した。ローマ法王はカトリックの最高指導者であると同時に、バチカン市国の元首も兼ねる。

 バチカンと中国の関係悪化は複数挙げられる。共産党の強硬支配を拒否する中国国内キリスト教徒への宗教弾圧や、ローマ法王のみが定めるはずの司教や聖職者を、共産党が認めるキリスト教会「中国天主教愛国会」が無断に任命すること、台湾との外交に圧力をかけることなど。

 ロイター通信によると今年7月、ローマ法王が選定し、なおかつ中国天主教愛国会から脱退した中国人司教ディアス=マー氏は、上海の自宅で軟禁状態にあるという。また法王庁は、中国天主教愛国会が独自に司教に選出したジョセフ・フー氏を認めないとしており、同氏はこれを不満を抱いているという。

(翻訳編集・ 佐渡 道世)
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