世界のがん患者数、今後20年間で1.5倍に 中国、肺がん急増

2014年02月05日 16時08分
「青空」の前で写真を撮る観光客 (Lam Yik Fei/Getty Images)

【大紀元日本2月5日】世界保健機関(WHO)は4日、「世界がん報告」を発表し、世界のがん患者数は、今後20年間で1.5倍以上に増える見通しを示した。中国ではこの増加傾向がいっそう顕著だという。

 報告によると、すでに世界の死因の第1位となったがんは、その罹患率と死亡率はまだ上昇し続けている。2012年に新たにがんと診断された患者は世界で1.400万人だったが、2030年には2.160万人、約1.5倍に増えると予想された。また、がんにより死亡する人数は年間820万人から1.300万人に増加するという。

 2012年にがんと診断された患者のうち、アジアが約半数を占め、その大半は中国だった。もっとも患者数の多いのは肺がんで、全体の13%を占めている。死亡率も肺がんがもっとも高く、がんにより死亡した患者の5人に1人は肺がんだったという。

 広州市第一人民病院の曾軍医師は米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に対し、中国では毎年、350万人が新たにがんと診断され、250万人ががんにより死亡している事を明らかにした。「中でも特に肺がんの罹患率がどんどん高くなっている」という。

 2011年に行われた中国の全国調査で、それまでの30年間に、中国国内の肺がん死亡率は465%も増えたことがわかった。

 曾医師は、肺がんの高罹患率の理由に、喫煙人口の多さと大気汚染を挙げた。「中国の大気汚染がますますひどくなり、呼吸器疾患もそれにより大幅に増えている。これは肺がん患者が増えた主な原因の一つだ」と指摘した。

 米中科学技術文化交流協会(ニューヨーク)の責任者・謝家叶氏はRFAに対し、中国でがん患者が急増したのは、経済発展が環境や人口構成、生活スタイル全般に及ぼした影響によるものだと話した。

(翻訳編集・張凛音)


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