周永康氏の愛人、スパイ容疑で服役中との情報 周氏から機密を入手?

2014年12月08日 17時13分
【大紀元日本12月8日】中国共産党は5日、周永康前政治局常務委員の党籍剥奪と送検を決め、検察当局も逮捕を決定した。周永康は六つの容疑を掛けられたが、なかに「国家機密の漏えい」と「複数の女性と姦通」が注目された。一方。決定が発表されたのち、同前常務委員の愛人の一人と噂されていた国民的歌手・湯燦(39)はスパイ容疑で服役中と伝えられた。

 周氏は、1949年の中国建国以来、「国家機密の漏えい」の罪に問われた最も官位の高い幹部となった。中国では国家の安全を脅かす機密漏えいは重罪に当たる。その詳細については報じられていないが、同日、ネット掲示板で公安・司法を主管する中央政法委の上層部からの情報によると、湯燦が「国家安全を脅かすスパイ容疑」で湖北省の刑務所に服役中であるとの書き込みが投稿された。

 湯燦のスパイ容疑の詳細は「高官らとの親密な関係を利用し、中南海(政治の中枢)に出入りの際、軍事と経済情報を盗み出し、売買していた」、「中南海内にある国家指導者の住居と事務所の地図を描いた」という内容だった。国家機密にかかわるため、裁判は秘密裡に行われたという。

 「新民謡のリーダー」ともてはやされた湯燦は中国軍所属の歌手で、「公共情婦」という異名を持つ。かつて、徐才厚党中央軍事委員会元副主席、薄熙来元重慶市党委書記、周永康前常務委員、李東生公安部副部長、許宗衡元深せん市長など軍、政界の大物の愛人とされていた。幹部の腐敗を取り締まる中央紀律検査委員会は湯燦を突破口に大物幹部らを相次ぎ失脚させたともいわれている。

 2011年12月にテレビ番組の収録に参加したのを最後に、湯燦の行方が分からなくなった。一時期、すでに死刑を執行されたとの噂も出回っていた。

 湯燦が、周永康が「漏えい」した国家機密でスパイを働いたかどうかは不明だが、このタイミングに出てきたこの情報は興味深い。

 さらに、二人が持つ不倫関係を意味する姦通は中国では背徳行為ではあるが、刑法の処罰対象ではない。中国でも死語になりつつあるが、最近、習近平体制が幹部を処分する際、この言葉を使うようになった。党の害虫である腐敗幹部に「恥をかかせる」という狙いがあるとみられている。かつて党内序列9位だった周永康前常務委員もこの侮辱から逃れることができなかった。

(翻訳編集・江音)
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