リターン、飛び蹴り、熱湯投げつけ・・・相次ぐ中国人客による飛行機トラブル

2014年12月18日 15時28分
【大紀元日本12月18日】中国人の飛行機搭乗者によるトラブルが相次いでいる。出発点へ引き返させ大幅な遅延させるなど、航空業界では経済的損失をもたらす大きな問題となっている。所得増加により海外旅行など中国人が飛行機を利用する機会は増えている。一方、公共交通機関の利用ルールやモラルが追いついていないのが、問題の背景にある。

 17日、中国国際航空重慶発香港行きの便で女性同士の乱闘が起きた。原因は子どもが騒いだことだという。後部座席の子どもを抱えた女性に対して、前の座席に座っていた女性が座席をまたいで飛び蹴りする様子が、同便の乗客により撮影された。写真がインターネットに出回り、品格や道徳の問題を指摘するコメントが相次いだ。

 14日にもエアアジア航空バンコク発南京行きの便で20代の中国人男女2人が騒動を引き起こした。インターネットに伝わる目撃情報によると、何らかの事情で憤った女性が、命じられ運んだカップヌードル用の熱湯を持ったキャビンアテンダントに対し、それを投げ返した。さらに、この女性の知人である男性は「飛行機を爆発させる」と叫び、航空機内で乗務員や乗客を脅したという。同機はバンコクにとんぼ返りを余儀なくされ、この男女は現地警察に逮捕された。

 同日、国内便の厦門航空杭州発成都行きは、離陸前に一人の乗客が「息苦しさ」を理由に非常ドアを開け、離陸を遅延させた。航空会社側はこの乗客を非常ドアから遠く離れた席へ移動させたという。

 8日にも同様の騒動が起きた。国内便、中国東方航空西安発が、三亜鳳凰国際空港に着陸後、まだ飛行機が滑走路を周っているのに、安全の指示に従わない一人の乗客が「早く降りたい」ことを理由に非常ドアを開けて非常用脱出スライドを広げてしまった。これにより空港への到着が2時間遅れた。中国国営新華社通信によると、同航空会社は遅延、非常ドアの修繕、脱出スライドの交換のため、10万元(約180万円)の損害を被ったという。

 急激な経済発展 追いつかない公共モラル

 中国の急激な経済発展に、市民の公共モラルは追い付いていない。非常ドアを開けた旅行者は飛行機の搭乗は初めての体験だったと伝えられている。公共バスやタクシーの窓と同じ感覚で、非常ドアを操作してしまったようだ。

 拝金主義が横行する中国では「王様扱い」を求める富裕層が多い。少しでも自分の意にそぐわない事柄については、激しく抗議をしたり、場合によっては暴力で主張を押し通そうとする。

 道徳の滑落による見るに耐えない騒動は、不幸中の幸いか、目撃者らがインターネットを通じて写真や状況を報じている。これを警鐘として、中国人自身が改心に向けて動けばいいのだが。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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