ホルムズ封鎖でイラン窮地 トランプ氏「軍・警察に給与未払い」

2026/04/22
更新: 2026/04/22

4月22日0時過ぎ、トランプ大統領は、ホルムズ海峡の封鎖によってイランが1日当たり5億ドルの損失を被り、財政が行き詰まりつつあると明かした。その一方で、停戦期間中に封鎖を解除すれば、イランと合意に達することはもはや不可能になると述べた。

トランプ氏は、自身の「Truth Social」への投稿で、「イランは財政的に行き詰まりつつある。ホルムズ海峡の即時開放を求めており、資金不足は深刻だ。1日に5億ドルの損失が出ている」と述べた。

さらに、「軍や警察の関係者は、給料が支払われていないと不満を訴えている。SOSだ!!!」と続けた。

トランプ氏が21日、「イランはホルムズ海峡を閉鎖したいのではなく、海峡を開けておきたいのだ。そうすれば1日に5億ドルを稼げるからだ(海峡が閉鎖されれば、その分を失うことになる!)」と投稿した。

そのうえで、「彼らが海峡を閉鎖すると言っているのは、私が海峡を完全に封鎖した(閉じた)から。そう言うことで体面を保とうとしているだけだ」と付け加えた。

また、「4日前、ある人物が私のところに来て、『大統領、イランは海峡を直ちに開放したがっている』と言った。だが、もしそうすれば、イランの残る拠点や指導部を含めて攻撃しない限り、イランと合意することは二度とできないだろう」とも述べた。

同日早く、トランプ氏は、外交にさらに時間を確保するため、イランとの停戦を無期限で延長すると発表した。ただし、停戦期間中もイランの港湾に対する封鎖は継続するとした。その理由について、イランの指導部と代表団が統一案をまとめる時間を確保できるよう、パキスタン側が、当初予定されていたアメリカの対イラン攻撃計画の延期を求めたためだと説明した。

ベッセント財務長官も21日、イランのハルク島にある石油貯蔵施設が数日以内に限界に達するとの見通しを示した。アメリカが今後もイランの港を出入りする船舶の封鎖を続けるとともに、イラン政権の経済力を弱めるための追加措置も講じていくと強調した。

ベッセント氏はXで、「大統領が明確に述べた通り、米海軍はイランの港湾封鎖を継続する。数日以内にハルク島の石油貯蔵施設は満杯となり、脆弱なイランの油田は操業停止に追い込まれるだろう」と投稿した。

さらに、「イランの海上貿易を制限することは、同政権の主要な収入源を直接打撃する。米財務省は今後も『経済の怒り』計画を通じて最大限の圧力をかけ、テヘラン当局が資金を調達し、移動させ、国内に戻す能力を体系的に弱めていく」と付け加えた。

また同氏は、イランを支援するいかなる個人や組織も制裁対象となる可能性があると警告した。「秘密裏の取引や資金供与を通じて、こうした資金の流れを支える個人や船舶は、いずれもアメリカが制裁しリスクに直面することになる」と述べた。

イランのエネルギー生産の大部分はハルク島に集中している。戦争中も、イランはなお相当量の石油を生産・販売していた。封鎖が効果を上げ、イランの石油備蓄の限度が近く、JPモルガンのデータによると、イランは原油生産の削減、あるいは停止を余儀なくされる可能性がある。原油輸出は、イランの輸出収入の80%を占めている。

ベッセント氏は「イラン国民の利益を守るため、腐敗したイラン指導部が不正に持ち出した資金を今後も凍結していく」と述べた。

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