トランプ米大統領 習近平を異例の歓迎 歓迎式典ではB2とF22が上空飛行

2026/09/24
更新: 2026/09/24

トランプ米大統領は今月23日、中国共産党のトップ・習近平をワシントンに迎え、2日間の日程で首脳会談に臨む。

会談では、レアアース(希土類)の輸出や貿易摩擦をはじめ、台湾情勢など、米中間の主要な懸案について協議される見通しだ。

一方、中共政権による人権侵害やイランへの支援を理由に、習近平の訪米を懸念する声も上がっている。

今回の首脳会談は重要な時期に開かれる。中共政権によるレアアース輸出規制の停止措置と、米中間の関税措置をめぐる休戦が、ともに11月10日に期限を迎えるためだ。両首脳がこれらの措置を延長する合意を発表するかが焦点となる。

ルビオ米国務長官は、習近平に対する手厚い歓迎を批判するロジャー・ウィッカー上院議員(共和党)らに対し、習近平との対話の必要性を強調した。

ルビオ氏は今月23日、ニューヨークで開催中の国連総会に合わせ、記者団に「われわれが中国側と最高レベルで対話しないというのは無責任だ。言語道断であり、われわれは対話しなければならない」と述べた。

22日には、上院軍事委員会のウィッカー委員長が習近平を「残忍で、選挙による正統性を持たない抑圧的な独裁者」と批判。中共による「イランへの支援、宗教弾圧、国際的な威圧行為」に言及し、トランプ氏に会談で問題提起するよう求めた。

また、中共政権による大規模な軍備増強やイランへの支援についても問いただすよう求め、「この夏、中国がイランに衛星画像情報を提供し、その情報によって米軍兵士が死亡したことは、報道で大きく取り上げられた」と指摘した。

米議員らは、習近平との会談で、中国で不当に拘束されている米国人とその家族の問題を取り上げるようトランプ氏に求めている。香港の実業家、黎智英(ジミー・ライ)氏ら政治犯の問題も含まれる。

米政府高官は18日の電話記者会見で、トランプ氏は過去の習近平との会談でもこうした問題を取り上げており、今回も提起する見通しだと述べた。

また、米議員らは中国の過剰生産能力にも対応を求めている。中国から安価な輸出品が海外市場に大量に流入し、各国の国内産業を圧迫しているためだ。

バーニー・モレノ上院議員(共和党)はエポックタイムズに対し、「彼は自国が抱える巨大な生産能力過剰の問題を認識していると思う。国内の過剰な生産能力を削減する方法を見つけなければならない」と述べた。

米下院中共特別委員会のジョン・ムーレナー委員長(共和党)は、エポックタイムズに対し、今回の首脳会談については「大きな期待はしていない」と述べた上で、トランプ氏が中共政権によるイランとロシアへの支援に厳しい姿勢を示すことに期待を表明した。

さらに、中共当局に対して農産物の購入に関する約束を履行するとともに、フェンタニルが米国に流入するのを防ぐ措置を講じるよう求めていると述べた。

習近平訪米 B2とF22が上空飛行 トランプ氏が異例の歓迎

習近平が最後にワシントンを訪問したのは、2015年9月の国賓訪問だった。当時、習近平はアンドルーズ統合基地で、当時のバイデン副大統領の出迎えを受けた。

今回は異例の外交儀礼として、トランプ氏がアンドルーズ統合基地の駐機場で習近平と彭麗媛夫人を直接出迎えた。

24日には、トランプ氏とメラニア・トランプ大統領夫人がホワイトハウスで夫妻の歓迎式典を開き、その後、ローズガーデンで軍の閲兵式を行う予定だ。

大統領夫人室が公表した日程によると、歓迎式典ではステルス戦略爆撃機B2「スピリット」1機と、F22「ラプター」4機が上空を飛行する。

米大統領が外国首脳をホワイトハウス以外で直接出迎えるのは異例で、トランプ氏自身も5月の北京訪問では中国側による駐機場での出迎えを受けていない。

1959年には、ドワイト・アイゼンハワー大統領が、当時アンドルーズ空軍基地と呼ばれていた場所で、ソ連のニキータ・フルシチョフ首相を出迎えた。当時は米ソ間の冷戦が緊張の度合いを増していた時期だった。

2008年には、ジョージ・W・ブッシュ大統領もアンドルーズ空軍基地に到着したローマ教皇ベネディクト16世を自ら出迎えた。

同様に2015年には、バラク・オバマ大統領がフランシスコ教皇を駐機場で出迎えている。

Emel Akan
エポックタイムズのホワイトハウス上級特派員、トランプ政権担当記者。 バイデン前政権とトランプ第一次政権時は経済政策を担当。以前はJPモルガンの金融部門に勤務。ジョージタウン大学で経営学の修士号を取得している。
エポック・タイムズ記者。国政を担当し、エネルギーと環境にも焦点を当てている。核融合エネルギーや ESG から、バイデンの機密文書や国際的な保守政治まで、あらゆることについて書いている。米国シカゴ拠点に活動。