習近平政権、米中首脳会談をいそぐ理由(1)

2017/04/07 23:00

 米国トランプ政権が発足後、初となる米中首脳会談は日本時間7日朝に米国フロリダ州で開催された。

 米トランプ大統領はこれまで、自らのツイッターを通じて、中国との貿易問題や北朝鮮問題について相次いで発言した。明らかにトランプ大統領はこの会談で中国との貿易不均衡の是正と、北朝鮮に対する中国側の圧力強化について交渉していく姿勢だ。

 今回の米中首脳会談は開催1週間前に、両国当局がようやく正式に発表した。慌ただしい印象の今回の米中首脳会談。中国習近平国家主席は何を求めているのだろうか?

 中国習近平政権が米中首脳会談を急ぐ理由

 在米時事評論家の陳破空氏はこのほど、米中国語テレビ放送「新唐人テレビ」の番組で、中国習近平政権が「米中首脳会談の実現を急いだ」との見方を示した。理由は6つある。

 「国際情勢に関して3つの理由がある。まず、韓国が高性能のレーダー探知機能を備える高高度防衛ミサイル(THAAD)を設置したことで、中国当局は北朝鮮だけではなく、中国の軍施設や政府機関までも探知できると強く反発した。現在北朝鮮に対して米トランプ政権は武力行使を示唆し、THAADは軍事施設破壊の前の段階である偵察と爆破攻撃の照準に有用だ。習近平政権は、米当局は将来THAADを使って、中国の軍事施設にも攻撃する可能性があるとみて危惧している」。

 「2つ目は、中国当局は北朝鮮金正恩政権が存続していくことをいまだに望んでいることだ。米国と韓国が北朝鮮への武力行使を念頭に軍事演習を繰り返しているが米韓の武力行使は目にしたくない。

 3つ目は、中国当局は、米国とロシアが急接近していることにも警戒している。米露が協力を強化すれば、北朝鮮問題において中国当局は不利な立場に置かれることになるからだ」「この3つの理由で、習近平政権は米トランプ政権と意思疎通し、互いの認識を確めるつもりであろう」と陳氏は述べている。

 一方陳氏は、習近平政権は経済、政権と権力闘争との3つの国内情勢に関しても、米トランプ大統領との意思疎通が非常に重要だと認識しており、米国との良好な関係を望んでいると分析している。

 「まず、中国経済成長が鈍化し続ける中、米国が貿易などの経済活動を通じて中国に圧力を強めると、国内経済がますます低迷する。2つ目は、グローバル化の恩恵を最大限に受けて世界2位の経済大国となった中国当局はそれと同時に、国際社会における影響力発言権も強まった。中国当局は、グローバル化の後退で経済の悪化が政治的かつ社会的不安に繋がり、現体制の維持が難しくなると懸念している。3つ目は、習近平は中国共産党内でより一層強固な権力を掌握するために、米中関係を安定させる必要があると認識しているからだ」と話した。

(つづく)

(翻訳編集・張哲)

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