日露関係

シベリア鉄道延伸計画 日本と北朝鮮が鉄道で結ばれる?

2017年09月15日 16時00分

 世界一長いシベリア鉄道が、さらに延びる計画がある。ロシア政府は、シベリア鉄道を北海道まで延伸する計画について、日本側のパートナー企業を探している。実現すれば、ユーラシア大陸を横断する鉄道ネットワークが、英ロンドンから東京まで繋がることになる。いっぽう、日本政府や鉄道会社は、実現する見通しの低さからか、コメントを出していない。

ロシア本土を北に沿って、サハリンに渡る橋(4キロ)を通り、南に縦断して、42キロもの橋かトンネルで日本北海道に接続する、シベリア鉄道延伸ルート(大紀元)

 ロシアのシュワロフ副首相が9月6日、ウラジオストクで開催された「東方経済フォーラム」で、9300キロのシベリア鉄道の延伸計画に言及した。「北海道からサハリン南部をつなぐインフラ建設を検討できる、日本のパートナーを真剣に募っている」と述べた。

 あまりに壮大な構想は、数年前からロシア政府やメディアが「両国で検討している」と取り上げてきたが、これまで、日本政府や鉄道会社は公式コメントを出したことはない。

 日本の鉄道に接続するには、まずロシア本土とサハリンの最狭部を結ぶ4キロの橋、そして、サハリンと北海道稚内の宗谷岬を結ぶ42キロの橋あるいはトンネルの建造が必要となる。さらに、シベリア鉄道は東部の都市ハバロフスク止まりで、ここからロシア最東部の支線の駅につなぎ、サハリンを縦断して日本につなぐには、1000キロ以上の線路を敷く必要がある。

 ロシアはソ連のスターリン時代から、天然資源のあるサハリンと本土を、橋や鉄道で繋ぐことを望んでいた。しかしながら、人口も経済も減退するサハリンだけのために、ロシア政府も大型インフラに踏み込めない。そこで、日本に対して、欧州への物流の効率化とロシアへの経済的可能性にアクセスしやすくなることを引き合いにして、計画の実現を狙っている。

 ロシア紙によると、計画の投資額は総額120 ~150億ドルと見積もられ、建設工事は7年かかる見込み。シュワロフ副首相は建設費について「現代の技術を考えれば、それほど高額にならない」と実現に自信を示している。

日本と北朝鮮が鉄道でつながる?

 いっぽう、ユーラシア大陸を太い脈として、各国の鉄道へつながるシベリア鉄道が今回、日本に延びれば、北朝鮮とも線路が繋がることにもなる。日本政府は慎重な姿勢をとる必要がある。

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