韓国有名思想家、「習近平1人独裁は絶対に不可能だ」

2017年11月14日 07時01分

韓国で中国伝統思想の権威者であり、著名な哲学者の金容沃(キム・ヨンオク)氏が先月31日、韓国マスコミを通し、中国の第19回共産党大会について「習近平1人独裁は絶対に不可能」だと分析した。既存のメディアらの後継者問題と党内派閥の視点を批判し、演説から習近平思想とビジョンに何かについて読み解く。

「後継者指定は中国の慣例ではない」 厳格に守られた七上八下

容沃氏はまず、「後継者の指定(隔代指定)は慣例ではない」と指摘した。隔代指定は鄧小平が改革開放をさらに推進するため、江沢民の次に胡錦濤を後継者に指定した一例しかなく、習近平は派閥間のバランス調整で決定した人物に過ぎないという。党大会前に後継者候補としてマスコミに挙げられた胡春華・前広東省書記と陳敏爾前・前重慶市書記も、直接名指されていない。

これは一人独裁体制をさらに強固にするためではないか? 容沃氏は、王岐山・前中央規律検査委員会書記の退任に「七上八下」の原則を厳格に適用した点を挙げて否定し、習氏自身も来期には、原則に基づいて退くと見ている。

「(習近平の演説は)『若者が興すると、この国が興する。若者が強ければ、この国が強い。今後、この若者たちに夢を与える政治ができれば、この国に未来があり、この民族に希望がある(青年兴则国家兴,青年强则国家强。青年一代有理想、有本领、有担当,国家就有前途,民族就有希望.)』を唱えて終わる。世代交代について、習近平がどれほど信念を持っているかが分かるという。

派閥と関係ない習近平、新指導部5人を登用した本当の目的は?

容沃氏は、「中国共産党・最高指導部の常務委員7人のうち、5人が習近平側近に交代し、権力を強化した」という報道にも異見を表した。5人のうち韓正・上海市党委員会書記は江沢民の派閥で、汪洋・副首相は共青団出身で、胡錦濤の派閥である。残り3人も穏健な人たちで、派閥には寄らないと語る。これは、習近平氏が反腐敗運動(虎狩り)をさらに強化するための措置だと主張する。

習近平が新たに提唱した「生態文明建設」、先富から共富に

関連キーワード

関連特集

^