THE EPOCH TIMES
知らぬ間にコントロール

「まるで茹でガエルのよう」中国共産党の浸透工作に警戒を=米公聴会

2017年12月25日 07時00分

「米中国交正常化40年の歴史は偽りだったのか、疑問視されているところだ」。米国中央情報局(CIA)前中国担当局長は最近、ホワイトハウスで開かれた中国問題に関する公聴会で、中国共産党による海外浸透工作に対して危機感をあらわにした。

「外交関係」という名目に庇護された「統一戦線工作」から、教育の名を借りて共産党思想宣伝を行う言語機関「孔子学院」。国内大手ハイテク企業の検閲受け入れ、中国資本に左右されるハリウッド映画。日本でも散見される中国共産党の手広い浸透工作は、民主主義の国の基本的価値観や国益を脅かしている。

ホワイトハウスでは12月13日、中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)が、中国共産党による民主国家への勢力浸透について専門家らを招いて公聴会を開催した。題は「中共政権の長い腕:中国式権威主義を世界に輸出」と名付けられた。前回は人権問題を焦点に当てていたが、今回は、より広範に影響を及ぼす社会浸透工作をテーマにした。

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「私たちはやっと気づき始めた。思っている以上に、すでに中国(の浸透工作)は、私たちの社会に溶け込んでいる」。出席した中央情報局(CIA)の前中国担当局長でシンクタンクの戦略国際研究センター上級顧問のクリストファー・ジョンソン氏は語った。

米国メディアは、2016年の大統領選をめぐるロシア介入疑惑について注力していたが、中国の浸透工作については、あまり報じていない。「ロシアの手法に比べると、中国のほうがはるかに慎重で、ターゲットを絞っている。また、長期的な影響力を築いている」と警告した。

6000万人の在外中国人を「指導」する中央統戦部

ジョンソン氏は、米中国交40年が果たして正常な関係に基づいていたのかさえ疑問視するほど、共産党による対米浸透工作を深刻に受け止めている。同氏によると、この指揮は党の中央統一戦線工作部(中央統戦部)が行っている。中国の中央指導部である中国共産党中央委員会に直属する情報機関だ。

中央統戦部は、6000万人いるとされる海外に渡った中国人の「思想指導役」を担っている。マスコミ、学生、学校教員、企業家、政治家など、構成員もさまざまだ。この在外中国人たちは、中央統戦部の「指導」に基づいて、意識的あるいは無自覚に活動している。

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