THE EPOCH TIMES

焦点:超タカ派の新補佐官ボルトン氏、「降伏は選択肢になし」

2018年03月31日 06時00分

Warren Strobel

[ワシントン 22日 ロイター] - マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任し、ジョン・ボルトン氏を後任に充てるトランプ大統領の決断は、自身の側近グループにおける歯止め役を、献身的なタカ派が取って代わることを意味する。

ボルトン氏はイランや北朝鮮に対する軍事力行使を支持したタカ派で、ロシアに対しても強硬路線を主張。トランプ氏にとってはこの1年2カ月で3人目の国家安全保障問題担当補佐官となる。

69歳のボルトン氏がジョージ・W・ブッシュ政権時代に国務次官(軍備管理担当)を務めた際には、2003年のイラク侵攻を主唱。ここ数年は保守派の論客として北朝鮮の核問題に対して強硬姿勢をとるよう主張しているほか、15年のイラン核合意の破棄も訴えている。

ボルトン氏はワシントンでは乱暴な人物として知られ、官僚時代は内部闘争を繰り広げた。ジョージ・W・ブッシュ政権時代、国務省の彼の机の上には、信管を外した手投げ弾が置かれていた。

2007年に出版した回顧録のタイトルは、「Surrender Is Not An Option(降伏は選択肢にあらず)」。最も好む批判対象には、イランや北朝鮮、国連や欧州の各国政府、国際条約などが含まれる。

2003年、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議開催を控え、ソウルで行った演説でボルトン氏は、北朝鮮の金正日総書記(当時)を「圧政的な独裁者」と批判。北朝鮮側は、ボルトン氏のことを「人間のクズ」と呼んで反発した。

トランプ大統領と同じく、ボルトン氏はベトナム戦争には従軍せず、代わりに州兵に参加した。

ときに無遠慮な同氏の振る舞いは、ブッシュ政権時代にも問題を起こした。なかでも、キューバが高度な化学・生物兵器を持つ可能性を巡り疑問を呈した情報アナリストを怒鳴りつけた事件は、その後もボルトン氏についてまわることになった。

2005年、ボルトン氏の国連大使指名を巡り米議会で開かれた公聴会では、証言に立った国務省の情報責任者カール・フォード氏が、「常習的な虐待者」で「上役におべっかを使い、部下を踏みつける典型的な類の男だ」とこき下ろした。

米上院はボルトンの指名を承認せず、当時のブッシュ大統領は、議会の休会中に指名を行い、一時的に議会承認を回避する方法を使って、ボルトン氏を17カ月間国連大使として登用した。

今回、大統領補佐官への登用が発表された22日夜、フォックスニュースのインタビューに登場したボルトン氏は、普段の強硬姿勢を和らげた様子だった。

「率直に言って、私のプライベートでの発言は、すでに過去のものだ。少なくとも、4月9日以降はそうなる」と、ボルトン氏は述べた。同氏は4月9日に正式に就任する。

<目が回るほどの課題の山>

^