THE EPOCH TIMES

なぜ法輪功は迫害されたのか 4.25陳情をふり返る

2018年04月25日 14時00分

1999年4月25日、中国の天安門広場で中国の社会を揺さぶる出来事が起きた。一万人を上回る法輪功の愛好者が北京の中南海にある府右街陳情オフィスを訪れ、集団陳情を行った「4.25中南海陳情事件」である。事態は朱鎔基首相(当時)が自ら愛好者の代表と会見し、平和的に解決されたかにみえた。しかしその3カ月後、当時の国家首席江沢民は「法輪功迫害」を断行し、その迫害は今なお続いている。

当局にも推奨されていた法輪功

中国の伝統修煉法である法輪功は、1992年5月、李洪志氏により創始された。当時、中国社会では既に気功ブームが起きており、国民が気功で身体を鍛えることはごく一般的であった。多くの気功法の中でも法輪功は動作も容易で学びやすく、心身の健康へ効果も良いことから、国民の圧倒的な支持を獲得し、一般庶民から政府高官や軍の関係者も含めて、学ぶ人が爆発的に増えた。

中国各部委(日本の省に当たる)の中にも法輪功を勉強する人があらわれ、法輪功の著書を読んだことのある政治局員は高層幹部にまで及び、江沢民氏を含めて当時の中央政治局の委員7人とその夫人も、法輪功を勉強したことがあったと言われている。

一方、中国共産党内では、党が主張する唯物論と相反する法輪功に対して、党内の研究機関から批判の声が絶えず上がっていた。それを受け、1998年5月、気功団体を管轄する国家体育総局は広東省で法輪功の効果について調査を行った。1万2553人の法輪功学習者を対象にした調査の結果、法輪功の学習による病気治療と健康維持の有効性は97.9%の人に認められた。人民大会委員長だった乔石氏ら高層幹部は、当時公安部が法輪功学習者を干渉することについて、江沢民を含めた政治局に対して、調査報告と合わせて「法輪功は百利あって一害なし」と進言したという。

平和的に解決した4.25陳情

事件の発端は、陳情事件が起こる2日前、23日、中国の物理学者・何祚庥(ホー・ツォシュウ)が天津師範大学の出版物に、「法輪功を学んだ知人が精神に異常をきたした」という内容の文章を発表したことだった。天津の法輪功愛好者らが事実を伝え、訂正を求めようとしたところ、天津市は急に特殊警察300人を出動させ、自発的に編集部に出向かい事実を説明する法輪功学習者45人を殴打し、逮捕した。不当拘束された45人の釈放について、天津の警察当局は「北京への陳情」を助言している。25日早朝、北京の中南海近くの陳情局に着いた法輪功学習者数は1万人に及んだ。

朱鎔基首相(当時)は、自ら中南海から出て、法輪功学習者に対して、「信仰の自由があるのは当然だ。法輪功の代表者は私と共に、館内に入って話をしよう」と穏やかに対応したという。そして拘束された学習者たちを釈放してほしい、という代表の要求に、朱氏はすぐさま天津当局に釈放の指示を出した。

拘束されていた法輪功学習者たちの解放措置を知った中南海の学習者たちは、警官が投げ捨てたタバコの吸殻も含めて、陳情局の周囲を自主的にきれいに掃除してその場から静かに立ち去ったという。

海外メディアは、法輪功学習者と朱首相の間の対応に、大変驚いた。そして中共政権創立以来初の官民の間の平和な対話として、法輪功学習者の「平和と理性」や、政府の「開明」を称賛した。

江沢民、法輪功迫害断行へ

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