トランプ米大統領がフロリダ州で応援演説、通商政策の正当性主張

2018/08/01
更新: 2018/08/01

[タンパ(米フロリダ州) 31日 ロイター] – トランプ米大統領は31日、フロリダ州での演説で、中国の報復関税の打撃を受けている国内農家について困難な状況に耐えていると称賛し、自身の通商政策の正当性を主張した。

トランプ氏は上院議員を目指すリック・スコット州知事と州知事選に出馬するデサンティス下院議員の応援演説で、中国との関税の応酬に発展している貿易問題など、かなりの時間を通商政策に割いた。11月に中間選挙を控え、貿易摩擦が政治に及ぼす影響を懸念しているとみられる。

米国が欧州連合(EU)やカナダ、メキシコなどの鉄鋼やアルミニウムに輸入関税を課したほか、中国製品に関税を導入。これを受け、中国などの貿易相手国は米国の農畜産品を対象とした報復関税を発動し、貿易摩擦が激化している。

トランプ氏は「中国などが国内の農家をターゲットにしている。これは良くない」と述べた上で、「国内農家は持ちこたえることができると言っている」と称賛し「国内農家に感謝したい。米国の農家は真の愛国者だ」と語った。

トランプ政権は先週、貿易摩擦で国内農家が打撃を受けていることを踏まえ、最大120億ドルの資金支援を実施すると発表した。ただ、一部の農家や農業が盛んな州の議員などは救済措置に批判的で、支援を受けるよりも関税のない貿易を望むとの声が上がっている。

Reuters
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